Blood-C 第12話

 やっぱ合衆国(ユダ金)絡みかよ。
 ふるきものは日本の特権階級のメタファーかと思ってたんだけどな。むしろ七原文人がそういう立場らしい。“ふるき”なんていうから彼らは日本古来の存在かと思っていたんだけど、カモフラージュだった可能性が高いな。
 大分隠されていたものが露わになり、結構腑に落ちるものがあったのだけども、それにしてもどう考えても続きがあるようなヒキだと思ったら、続編じゃなくて劇場版があるらしい。それならとWikipediaを読んでみたのだが、ノベライズもあるものゝ、作中で描かれていたことから大きく逸脱することもなかったかな。
 BLOOD+でもそうだったが、小夜は孤独な存在であって、彼女に関わるキャラは全員「彼女を通り過ぎていった幾人もの人たち」扱いになってたな。自分は唯芳が彼女の唯一の味方だろうと思っていたんだけども、敵とはいわないまでも彼女に寄り添う存在ではなかった。委員長がちょっと意外だったが、あとはそれほど違和感はない。そういや小夜が香奈子先生を助けようとしたのはなんでなんだろ?。時真やのの・ねねは見殺しだったのに。小夜に過去を思い出させてくれたからある程度の恩義を感じたのか?。優花はワロたな。なるほど、石原慎太郎は特権階級に取り入って東京都知事になったのか。わかりやすい。
 さすがこゝまで粘っただけあって、隠されていたものが明らかになってスッキリしたな。香奈子先生あたりはわかるんだが、時真やのの・ねねが香奈子の誘いに乗るのはちょっと不自然なんだが、物語を進めるためには必要なことだろう。小夜の記憶を操作してたのは唯芳かと思っていたのだが、文人だったりと、最后までこっちの予想を外してくるのにもやられた…といってもちゃんと伏線は張っていたし、間違えるのは自分がバカだからとはいえる。
 最終回ということで、アクションが奮っていたな。OP動画は梅津泰臣を起用していて、この最終回にも関わっているのかと思ったら、作画監督にも原画にも名前はなかった。音楽については、小夜の口ずさんでいた歌がオーケストレーションされていて凝った作り。カタルシスとはいわないまでも、この盛り上がりはさすがと唸らされるものがあった。