Blood-C 第2話

 なにゆえ島津紋?
 個人的なイメージだが、第1話を視聴した時のような緊張感があまり持てなかった。いや、それがダメだというわけでもなく、多分この回自体が落ち着きを目的としているんだろう。ギモーヴとか、なんのフリなんだろうな?とか不思議な感覚ではある。
 しかし、敵はなんのメタファーなんだろうな?。小夜が守るとか言っているから敵であることは間違いないんだろうケド、もしかして敵は自分自身(に内包されるもの)だったりするのか?。ふるきものと名付けられているからには、やっぱり今の日本をダメにしている権力構造に由来するものなんだろうと想像される。小夜達の住んでいるところが、喫茶店・パン屋など一軒しかない過疎地と言っていることから、たとえ都市部にあるものが田舎に無いからといって、田舎には田舎の活気があり、そのためのシステムが健在であるという描写ではなかったから、荒廃した地方だということなんだろう。その地方ですら人を喰らう“ふるきもの”が人知れず住人を犠牲にしようと暗躍しているのを更衣家がやはり人知れず退治しているという風に見える。
 まぁ前回のどうみても材料が石で出来ていそうなふるきものや、今回の植物に見えるふるきものが、本来血なんて必要としていないのに、小夜がきりつけると血が噴出しているのを見ると、やはりそこに他人の血を奪っているという構造が隠されているとみるしかないわな。BLOODシリーズが、血を単なる美術的効果としてゞはなく、人が生きていくために必要不可欠なものという意味が込められていることに間違いはないわけで、ふるきものはそれを奪う存在だとは思うんだが。