夢喰いメリー 第12話

 策も立てずに突っ込みますか…。
 とはいえ、ミストルティン相手に策が通じるわけでもないというのは作中でも述べられていたこと。案の定やられてましたな。が、夢路が立ち上がっていゝ雰囲気になっている。次回は夢路がボコボコにされながらも、結局はミストルティンを撃退もしくは勇魚の救出に成功って段取りなんだろうが、その通りだとするとなんかあっさりしてると感じないわけでもない。
 レオンの鉄砲のように、沢山の人の怨嗟を詰め込まなければ、その怨嗟の元を断つことが出来ないって構造は、革命理論と良く似ていてなんともな。今の日本も特権階級がやりたい放題なのに、そいつらが平気でいられるのは結局のところ搾取の度合いが中途半端なためって構造なんだよな。国民が本当に飢えなければ格差構造が見直されることがないってのも、考えてみれば凄い話ではあるよな。人間そこまでバカなんかと。
 勇魚父が飯島先生に感謝するという構造も、やはり救えない話になっていて面白い。本当の悪は優しい顔をしてやってくるわけなんだが、バカは痛い目に遭わないと目が醒めないのか?、いや痛い目に遭っても、逆に搾取側に感謝するってバカもいるわけだろ。勇魚父も苦労人と見受けられたのだが、それでもこういう構造になるというのが結構胸にクるな。