フリージング 第2話

 たしかにヴァイオレンスとエロは直結するもんだけど。
 うーん、戦いで服がはだけるのはうれしいんだけど、それ目的だとなんか今一萎えるんだよね。いや、そういうことを言いたいんじゃなくて…。やっぱ萌えアニメ的描写を志向してるんだけど、なんかまだ慣れないねぇ。えーっとハイスクールオブザデッドだったっけ?、あれもヴァイオレンスとエロの融合だったんだけど、あたりまえといえばあたりまえだが受ける印象が全然違う。アレも胸揺れだとかパンチラなどの萌え描写が満載だったんだが、こっちはアレとは違ってなんか緩いんだよ。そりゃ状況設定自体が違うってのはあるんだけど、こっちが仮に演習ではなく、命を失う実戦だったとしてもあんまり緊迫感が上がるとも思えないんだけどな。そりゃ実戦だとまた演出も違ってはくるんだろうケド。
 で、台詞回しがくどいし、テンポも長め。やっぱ二周り三周りほど昔の日本のアニメっぽい。技の名前を絶叫するぐらいならさっさと敵を倒せよって感じの。今回もそうなんだが、キャラ紹介をするのに拳で語り合うってスタイルをとっているので、これもよくある類型の1つではある。和気藹々とした紹介でない分、逆に効率は下がるとは思うんだが、強く印象付ける方法ではある。で、そういうギスギスした方法を選択するのは前回も述べた通り、この世界が荒廃しているという提示であるのだろう。
 だがね〜、やっぱ生徒たちのこの気風だったら、こういう組織にはならんだろ…なんて違和感があってだな、どうにも入り込みにくい。実戦と隣り合わせの訓練施設兼実戦部隊なら、ストパンのほうがずっと自然だしな。
 というわけで、いや、実際面白くないわけじゃないんだが、初回突き抜けた描写をしていたゞけに、今回の気の抜けようがちょっとばかし残念というか期待外れというか。猛獣が出てきてビックリしても、その猛獣には気概も自制もなく、たゞ管理されてるだけじゃんか…なぁんてイメージもあってだなぁ…。要するに甘えん坊なんだよ、みんな。そんなんで将来(もしくは現在)の危機を乗り切っていけるの?ってな感じかなぁ。今のところ。