ドラゴンクライシス! 第3話

 バルス!。
 なんだかなぁ。たしかにありきたりだとは思うんだけど、結構泣けるな。もうフォーマットというか、記号がハッキリしていて、構造はかなりわかりやすい。まさにお伽話。主人公の竜司にオラクルの英理子。で、困難を乗り越えるために相伝の秘具が与えられ、そのアイテムの発動条件が主人公の志*1。昔話だと割とその条件が動物的だったりするのだが、こゝはさすがに「敵を倒す」という否定的記号ではなく、「人と繋がりたい」というものになっているのは現代的というか。巨大な敵を倒したご褒美がお姫さまってのもファンタジーそのものだよな。
 なんつーか、結局のところワンパターンと言われても、人間のツボを刺激するスポットってのは万古不易なのかもしれないな。浪花節と馬鹿にされるとしても、実際歳をとって人の背中を撃つ守るってのを見聞き・体験してしまうと、どれだけ新機軸であってもスジを通さない物語は「それ、意味以前に価値なんてあるの?」って思うようになった。同じ空想としても机上の空論を見せびらかされても心に響いたりしないんだよな。
 しかし、インプリンティングじゃなくて一目惚れそのまゝかよ!。序盤だからいゝものゝ、わかりやすさもワンパターンもやりすぎるとさすがに飽きてくるぞ。

*1:逆にモチベーションが下がると発動しないって展開がミエミエって感じだが