GOSICK 第2話

 久城はあいかわらずウザいな。
 が、この配置からするとヴィクトリカの冷静さを際立たせるためと、彼自身の成長余地を残しておくためなんだよな。ヴィクトリカには何か業があるらしく、それが彼女の立ち居振舞いを決めているらしい。しかし、そんなにヴィクトリカの謎を知りたいという動機が湧かないなぁ。
 自然にヴィクトリカ達が巻き込まれた事件の背景にのめりこんでしまったわけだが、よくよく考えてみると探偵モノではあるんだよな。たゞ、前回の殺人事件の犯人は誰か?ってのと無関係に話は進んでいるようなんだけど。で、どうも10年前に行われた、バトロワもどきの実験が根本らしい。
 で、今回ヴィクトリカの行った種明かしは、これまたどうでもいゝもんだったな。というより、この作品はそういうギミックよりは危機的状況やその他岐路に立たされた人間の行動云々ってとこにあるらしい。信念とまでは言わないんだけど、その人を成り立たせている行動原理、考え方その他だよな。そういった意味では久城のヘタレ具合は、むしろ一般人に寄り添う形になっているのかもしれないなぁ。