刀語 第8話

 OPを替えますか。
 とがめの髪形変更と共にということだろうか?。確かに長さ的には2クール目にあたるのだが。そういやBGMどっかで聞いたことがある雰囲気だなと思ってたら、R.O.Dの人らしい。和音の使い方が重厚なので特長的。作品にあわせて和風であったり、ラップを取り入れたりと、工夫が感じられる。素直に素晴らしいというよりは、作曲家も大変だなという感想が頭に浮かんだのだがどうしてだろう?。
 今回はとがめ一行が幕府の本拠地に一旦帰り、刀を集めるために江戸に向かう。七花の成長と、今回の収集先であるところの敵と絡めてのお話もよくできているハズなのだが、どうも腑に落ちなくて困った。フツーにいゝ話なのだが、どうしても西尾維新原作ってのが引っ掛かる。この作家って、オーソドックスな物語を独特の語り口で茶化しながらも無難にまとめるって芸風だったっけ?。本自体は一冊しか読んでいないのだが、どうもひねくれた芸風だと思ってばかりいたので面喰う。
 もしくは主人公である七花のパーソナリティなのか?。昔のヒーローモノに見られる熱血っぽくもトボけた様子が素直な成長ぶりにそぐわないとか。とにかく物語の構造は突飛でもなく、定石に従いながらもひねりが利いていて、単純に出来がいゝのだけれど、いや、もっとトンデモない方向に突き抜けているべきだという自分のヘンな先入観&期待感が邪魔をする。連続して視聴しているせいか、各エピソード単体としての話のまとまりと、シリーズ通じての話のまとまりが非常にバランスが取れていて、誠に感心するばかりなのだが。