侵略!イカ娘 第7話

 俺のほうがガンダムイカ娘をうまく扱えるんだよ。
 イカ娘のアイデンティティーをネタにした三題。Aパートは渚の歓迎会を中心にもっと盛り上げることが出来るはずなのに、敢えてイカ娘に焦点を当てているっぽい。というか、渚とイカ娘の間のハートフルコメディ*1に仕立てるのかと思ったら、和解方向には決して舵を切らないのね。侵略者として他人に怖がられたい気持ちと、だから怖がってくれるからこそ感じる愛着の撞着ってのがなかなかにして複雑だわな。
 Cパートで思ったのは、れもんと南風が互いにWin-Winの共存関係になろうとしているし、なっているってのに泣ける。で、関係がベタベタしてないんだよね。こういうさっぱりしたのは清々しい。
 ED,UFOが牛を攫っていったけど、毎回変化がつけてあるみたい。でも今回の話で、いくら宇宙人を研究しているとはいっても実際に宇宙人にあったことがないから、UFOの登場はホントはダメなんだろうけどな。でもまぁ2人目のイカ娘(というかイカ男でもいゝわけなんだが)が現れないワケで、未知の生命体ってことでいえば、別にイカ娘は宇宙人に準ずる生命でいゝってことなんだろうケド。
 うーん、キャラの関係性が良く組み立てられていて、それがまた決め台詞でグラグラ揺らいで一つの物語になっている。平凡な日常を描いているんだけど、全然退屈しないんだよな。で、社会的にも斯くありたいもんだよな。単に家庭(個人生活)と職場(役割)の単純な繰り返しなんじゃなくって、なんか日常を楽しむ変化っていうのかね、そんなの。いや、単純な繰り返しも悪くはなくって、また、変化を期待するあまり欲深になるってのも問題が大有りではあるんだが。たゞ、この作品だとイカ娘は家族における「子供」のメタファーであって、これがまた末子を中心に考えるという日本的あり方に即していて心に沁みるものがあるわけなんだが。

*1:なんと、そらおとの売りがコレなのだ