学園黙示録 第6話

 いや、なんで麗とか鞠川とか、あんなに発情してんのか?。酒でもなさそうだし。
 お色気描写が結構な割合あって緊迫感が削がれるが、よくよく考えてみると外の惨状とのコントラストをはっきりさせるってことだと気付く。で、女共に警戒心がほぼ無くなっているのを妙に感じながらも、これが非常事態の心理状況なのかと思いを巡らせてみたりして、妙に納得したり納得しなかったりと迷う。で、男がこれまた妙に純情なのか初心なのか、それこそ我慢しない状況なんじゃ?と思ってみたり。視聴者サーヴィスにも程があるんじゃ?と心配してしまった。が、折り返し地点。もうこういうのんびりとした描写はもう無いのかもしれないな。
 外では市民を守るべき警官がゾンビとはいえ市民に銃を向けるの巻だった。自殺しちゃう警備課長だが、50ぐらいと見受けられ、その歳で課長だと出世街道を外れた人なんだろうなと思われる。市民を撃ち殺したことで良心の呵責に耐えかねたわけで、そういうのを持ち合わせているからこそ出世できなかったんだろうなと思うと、なんか胸にクるものがあるわな。メガネの若い警官もそう。ここらへん実際に撃ち殺すまでの間が取られていたので、彼らの心境のうちが慮れてなかなか充実した描写だったと思う。
 しかし、実際にこれだけの混乱が起きたのって近代日本以降だと関東大震災ぐらいが想定されるんだけど、それでも中央の機能は破綻してなかったわけで、やはりそれより遥かに上回る惨状なんだろう。警察でもパニックを想定した訓練はしてるんだろうけど、難しいといったところか。大体警察でもトンチンカンなのは上層部のほうで、現場は割と現実的というか、ダメな行動も上層部あたりの押し付けが原因だったりするからなぁ。安保改定デモの時も、反対派をぶち殺したのは警官ではなく、岸信介が雇ったヤクザだったりするらしいし、とっさの行動で警察が意図的に間違うってのはあんまり感じなかったりする。いや、情報統制されてゝ、わかんないだけかもしんないけど。ま、理想を追求するとストレスがたまる仕事ではあるよね。
 橋の封鎖ってのは、現実的な対応だったのかね?。ゾンビが橋の向こうにもこちらにもいるって可能性があるとは思うんだけど。ゾンビ化してない市民を中に入れるってのが緩慢としてたようだけど、あんま現場の警官達に罪はなさそうだわな。市民団体のゾンビに愛をってのはあまりにといえばあまりだと感じたので、警官達のいらだちはよく理解できるような気がした。こういう時正しい判断ができるよう、教育ってのは大切だよなと妙に感じることがあった回ではありましたよ。