戦う司書 第26話

 ルルタって、身内(ニーニウ)のためにと思って部下の社員の首を散々切っといて、熟年離婚される管理職みたいだな。
 いや、結局バントーラ図書館の館長はルルタただ一人であって、あとは全部代行なんだろ。団塊が経営層の立場にしがみついて、下の年代に裁量もあたえないし、そもそも土俵に上がらせないわけなんだが、そっくり。が、なんか悟ったようだな。
 しかし、バラバラだと思っていた各話エピソードが結構繋がっているわな。ハミュッツを殺す道具であったコリオ・トニスと、ルルタを殺す道具であるハミュッツという対比。コリオがシロンという他人の本を読んで自己に覚醒するのと、ルルタがニーニウのために与えられた本に影響されて覚醒しつゝあるのと、ハミュッツが今までの体験で他者の生き様に影響されるってのが、よい軸になっている。
 抽象度が高くて、どうもしっくりこない部分もあり、いや、ニーニウのルルタに罪を償えと言っているのにも同感しつゝ、次回最終回。