戦う司書 第27話

 確認すると、カップルは全員引き裂かれているんだな。容赦ない。
 最終回。ハミュッツは生き残るのかと思っていたんだけど、ヴォルケンの腕の中で砂と化した。そしてポエム全開。胸にクるものはあったんだけど、心の片隅でちょっとこっ恥ずかしいというか、陳腐と感じてしまったというか。ニーニウの死、及び世界が救われるまでの流れは、もうこれは型どおりの儀式でしかないので修飾をいかにするかだけだろう。で、ニーニウの恨みってのはどうもな。世界を救う側から見ると、大義はないんだけど、なにもかも一緒くたにしてすべて救うのではないのだから、もうちょっと抽象度が低くても良かったような気はする。うーん、でも世俗性を排除したほうが一般性を獲得できるんだよな。
 終わってみれば世界賛歌・人間賛歌になっていた。ちょっと斜に構えた作風からするとメンドクサイな。作品世界の設定がなんとはなく現実社会に通じるように作ってあるんだけど、やはり一見それと見えないような作りにはなっていた。で、あんまり大人社会を描いたというわけでもなさそう。
 感想から逸脱するが、抽象度が高くともやはり社会問題を扱っているわけで、そういう意味では自分の好みの作品ではあったはず。が、どうも各エピソードの冒頭がわかりにくいために自分の視聴態度に勢いはなかった。やっぱこねくり回している物語は追っかけるのがしんどくなっているのかな?、で、それは自分の老化なのかな。
 評価はおもろ+。今はこのぐらいの感想しか思いつかない。