咲-Saki- 第17話

 ドラ7って、あーた。
 しかも咲は風越のアガリ宣言前から点棒を用意し始めているし。天江も咲が何をヒいたのかゞわかっていたようだし、咲も衣もツモ牌全部承知しているとでもいうんですかね。
 それぞれの大将にそれぞれ支える人がいてという構造になっていて、天江がそうでないという描写。で、天江に藤田プロが打たされる麻雀じゃなくて麻雀を打てとの助言。ま、確かにツモ牌がわかっているのなら、牌を整理するだけのことで、打っているということにはならんわな。あ、そういやスーパーリアル麻雀PⅡだかPⅢを思い出した。あれも想定されるツモ牌を如何に読むかだけのゲームだったわな。アレ、配牌から、一番アガリの可能性の高い手を目指すと必ず相手にロンされるか、アがれないんだよ。次々来るツモ牌で、「あ、こういう手をCOMは用意してくれてたのか」とわかる始末。ま、あのゲームはそうでなくても3巡めか4順めにCOMが役満を上がったりするので、正直出来レースなんだよな。えーっと、何の話だったっけ?。
 組織論でいえば、風越はやはりあゝいうチームだからこそ負けるべくして負けるって図式になっていた。思い遣りはあるんだけど、それはセンチメンタリズムにしかなっていなくて、全然場の状況の分析とか、状況を打破するための具体的な対策が全然なされていない。いや、他のチームもそうなんだが、大将戦に出るぐらいの実力なんだから、当人に判断は任せるべきではあるんだよ。しかし、やはり清澄のあり方とは差がある。
 鶴賀はまぁあんなもんだろう。そもそも加治木自身が割と逆境に心が折れにくい性質であるらしく、咲の嶺上開花を搶槓で止めたほどの状況判断力がある。で、桃子がいゝ嫁だよな。加治木といえども混乱しており、やはり大将は加治木しかいないとの発言は彼女に落ち着きを取り戻させている。加治木自身が他者の才能を素直に尊敬できる人物であり、自信を取り戻す描写に嫌味がない。でも桃子の最後の台詞はなんか死亡フラグみたいだったが。
 そして何より清澄のあり方だよな。和が咲にかける言葉というのが、彼女の成功例を挙げて、その時の調子の良さを思い出させようとするもの。これは自分の印象では合衆国のドラマにありそうな感じだったな。風越のようにべったりでもなく、鶴賀みたいに相手にすべてを預けるってわけでもない。相手に強い働きかけをして相手を奮起させる。言い方を変えれば相手を振り回していることにもなるんだけど、漢の世界のように熱かったですよ。でも和のあの働きかけも、そのまゝ素通りしちゃうこともあって、咲が想いを受け取ってずもももも…と湧き上がってくるからこそ熱いんだよね〜。
 なんか次回予告があまりにあっさりしてたので、熱い展開を隠しているんだろうと思い、引き続き視聴してみます。