大正野球娘。 第9話

 前回の次号予告だと、てっきり小梅は野球を反対されると思っていたのだけれど。
 で、誤解の内容が、小梅が朝香の自称恋人とのつきあいを真剣に考えているってことだった。で、その誤解はすぐ解けた。ま、よくあるラヴコメの1シーンってことで。
 で、朝香中に試合を申し込むの巻。それまで女は家庭に入るべきと考えていた晶子の許婚の岩崎に心境の変化が。まぁ視聴者は小梅たちがドタバタしながらも順調に成長しているってのはわかるんだけど、朝香中の連中がわかっているはずもなく。まぁここは晶子とのコンフリクトで内面の変化の現れた岩崎の成長が注目ポイントってことで。
 しかし、朝香中の校長も一面可哀想だな。口にしていることを本気で言っているとしたらまぁちょっとなんだが、試合を受けて男子が負けるとカッコが悪いのと、男子が勝ってしまっても大人げないとののしられる可能性があるわけで、勝敗がどっちでも試合を受けるメリットは実は無いんだよな。
 しかし、親子の衝突の原因である、机の引き出し漁りをやらないところ、妙に律儀なんだよな。普通、「勝手に中を見たでしょ」なんて喧嘩になるところだろ。大正期までって、そんなにプライヴァシーとか発達してたっけ?。そもそも個人所有ってよりは共有って概念のほうが強かったんでは?とか思ってしまうんだが。いや、小梅の拗ね方は確かに近代個人のあり方そのものではあるんだが。