咲-Saki- 第14話

 ここにきて鶴賀高校のクローズアップですか。
 和と透華の勝負がメインかと思わせて、東横桃子(もしくは加治木ゆみ)の担当回。サブタイ「存在」の通り、存在感を軸にしたエピソードの組み合わせだった。
 桃子のありようは不況下で就職難に喘ぐ物言わぬ日本国民のメタファーになっているわけなんだが、まぁフツーにこういう娘は高校あたりにわんさかいそうではある。彼女自身が不活発というわけでもなく、期待されればそれに応えようとするし、そのために必要な努力も厭わない。どっかで見たようなお話ではあるが、フツーにグッとくるわな。
 で、そういう娘を見つけてこまやかな面倒を見るキャプテンの加治木のあり方も、いわゆる組織論的テーマとして語られている。麻雀部のほかの面々も桃子の勧誘に積極的なのも微笑ましい。
 いや、ホント、こういう流れになるとは思っていなかった。OPでは顔バレしていなかったが、こういう期待を持たせるのもなかなか。次回ようやっと咲の出番がまわってくるのか?。