WHITE ALBUM 第26話

 女神は忘却の彼岸に居ましたってお話。
 ミステリーなのか?。由綺とマナが幼少の頃知り合っていたってはなしから、めのうも由綺のことを知っているってとこはわかるんだが、さすがに由綺と冬弥が昔会っていたってのは視聴者にわかるはずもない。女神ってのも前回予測した愚か者を好むってのとはちょっと違っていたかな。優柔不断に見えるのだが、その根拠として冬弥が優しいってのは今までの描写で描かれていたんだけど、今回の幼少の頃のエピソードで、女たちが冬弥のどの部分に惹かれていたのかが明示的に描かれていたように思う。で、女神たちは自分を選んで欲しくて色々仕掛けをして待っているって構造がわかったような気がした。冬弥-由綺ラインが固定しており、他の女の付けいる隙がないってのも確かにこの幼少時のエピソードで理屈付けは出来る。出来るんだけど、こりゃ視聴者には最後までわかんないよ。
 しかし、これはささめきこととは対照的に、ED終了時の固定電話のシーンの繋ぎになっていた。だから固定電話バンザイとはならないわけではあるが、かといって携帯サーヴィスを否定するものでもなくって、ちょっとしたノスタルジーを感じた。昭和を賛美するわけでもなく、ちょっと時代に対しての態度はわかりにくい。そういや途中で昭和を懐かしむって視点は自分はなくなっちゃってたな。
 総評は結構難しいな。この作品も見はじめるまでちょっとした抵抗があり、見始めるとわりとすんなり作品世界に入り込める。第2期の序盤はなんともわかりにくい展開だったが、それがダメだってことでもない。人生にしたって別に生きている瞬間全部が自分・他人にとって意味や主張のはっきりした行動だけになるわけでもない。クライマックスを迎えるための溜めだけでなく、ちょっとした倦怠や停滞を描きたかったのかな。肩肘張らず、メリハリをわざと無くした作風なんだろう。おもろ+。