あっさりしすぎているような。
最後にすべてが繋がって、胸のすくような展開というよりは、ちょっと強引な感じがした。まぁミステリー好きなキャラがいるからといって、この作品自体ミステリーではないしな。今までキャラにクローズアップしてじっくり間を取っていたような気がするんだが、どうも急いでいるような。
冬弥が最終的に由綺を選ぶって流れになりそうなんだが、そうなる決め手が物語中から感じられない。めのうの登場は唐突で、しかも関係があっけなく終了するし、篠塚との終わりも説明は理解できるものゝ唐突。理奈も社長との冷静な対話で精神的な自立を果たした女性って感じがするし、でも由綺とのつながりが明示的じゃない分、ドラマチックではないんだよな。
しかし、終盤に向けて切るところは切り、キャラのイメージを良好にした上で最終回って雰囲気は好意的に感じる。美咲がちょっと周囲を振り回し気味だったが、ここに来て女キャラはほとんどが強いというか包容力があるというか…そのどれとも違うんだけど、うまい言葉が見つからない。男のほうが話を動かしている（というほどでもないのだが）ように見えて、女のほうが支えているというか。いや女は踊っていないわけじゃないんだけど目立つようにではなくて、でもときどき映えるから勘違いするんだけど…、あぁ、何が言いたいのか自分でもよくわかんない。
女神ときましたか。昔から神は正直な愚か者を好むというか助けるんだけど、よくよく考えてみればそういう構造になっているように見えた。
