真・恋姫†無双 第10話

 張姉妹、太平要術をついに悪用するか?の巻。
 Aパートでは、ファンへのお願いって形だったのが、最後は役人を懲らしめるための権力になっていた。于吉は最初っからこういう使い方をさせたかったようだ。張宝は急に思いついたのかもしれないが、こういうことに使ってはいけないと思っていたが、堪らず力を行使したっていう風に見えなくもない。ここにでてくる役人は複雑性を避けるために明確に悪人扱いなので誤解する事はないのだが、マスゴミによる公務員叩き、直近で言えば郵政民営化のようでなんだかなぁと。
 はわわ軍師の姉妹ネタはオーソドックスっちゃぁオーソドックスだった。ただ、演出が良いのか、台詞の一言一言の意図や含意を考えながら視聴できるってのは、この作品ならでは。例えば水鏡先生がはわわ軍師に味を見てもらうってのは、むしろはわわ軍師に料理の味付けを教える意図がある(味なんて水鏡先生が一人で確認すりゃいいこと)わけだ。自分なんかは子供を持っていないんだが、あぁなるほどと思ってしまった。ここらへん雑破業の日常を切り取って考えさせるうまさだよな。
 そういやあと2話だよな、その割には呉の話がなかったが…と思ったが、公式に行ってみると、4月から続編があるとのこと。この作品はゲームの販促的要素が大きいと思っていたので、ストーリーとしての盛り上がりがなくても仕方がないと思っていた。そのかわり、雑破業節を眺めながらちょっとしたネタを楽しめればいい作品だと思っていたんだがなぁ。エロの部分を期待する層へのDVDの売り上げによる資金回収って側面はあるんだろうけど、万人が楽しめるもんでもなかろうし、続編を作る余裕が良くあるわなと。もしかして今までのようにだらだら流れていくんじゃなくて、物語が大きく動いていく構図になるのかな…。