機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第24話「BEYOND」

 なんだよ、最後に愛は勝つかよ。
 イノベーターとのヴェーダ攻防戦の物量にもやっつけ感があったが、しかし、この神風っぷりはなにかね?。精神論で物量に打ち勝つって、終戦で否定されたことなんでは?。天皇陛下バンザイが、自由バンザイに変わっただけでは?と思われても仕方が無い。
 まぁこれも象徴ではあるんだろうけど、アロウズの面々もソレスタルビーイングというか刹那に共感したってことであれば、もうちょっと描きようがあると思うんだがな。
 イオリア計画も全貌が明らかになっているとも思えないんだが、語られたことは"地球外生命がいて、そいつとコンタクトするに際して仲間割れしてたらダメだろ"というもの。うーん、どうなんかね?。この作品で語られていることが本当に地球外生命の存在を前提としているのなら、なんとも語るべき材料を持たないわけだが…。それとも無茶ばかりするアロウズ自民党清和会で、ソレスタルビーイングが日本国民のメタファーで、地球外生命はユダヤ資本とかそんなの?。それも考えにくいわな。
 なんか一気にストーリー上の課題を解決していったようだが、ホントやっつけ仕事っぽい。そりゃ近年のガンダムは"壮大な語るべきこと"があり、ドラマは付随するものになってきているっぽいので、それはそれで構わないんだが、安っぽいのがなんともな。個人的事情に過剰に意味を持たせないのは正解だが、やっぱここは見事にメインテーマと重ねて欲しかったというか。さすがに貧乏姫にイニシアチブを取らせなかったのには安心した。
 さて、まだまだ結論が出ているとも思えないんだが、最終回でどうなりますことやら。人の生き死には極力視聴者に配慮しましたってトコがさすがに泣ける。ストーリー構成ってのもなかなか難しいもんですな。