WHITE ALBUM 5話「邪魔をするのが、近しい人間だけとは限らない。知らない人ほど、手厳しい。」

 おぉ、ここでエンジンがかゝりますか。
 一通り人物紹介が終わったら(といっても美咲やはるかはまだだが)、結構女陣は芯の強いのが集まっているのかな?という感じを受けた。
 っつーか、この作品の裏主人公はもしかして弥生?。EDのトップバッターはどこかしらおかしいという予感を持ちながらも今までてっきり由綺かと思っていたんだが、今回の改変でどうやら弥生であることが判明。しかし、よくわかんないのは弥生のマネジャーとしての動機が強すぎることだわな。単純に自己実現ってだけでなくて、緒方に憧れるところもあるのかなと思わんでもない。由綺もそういやそんな感じだったよな。歌のレッスンの場面でもそういう気運が感じられた。まぁ確かに自分も職場に触発されるような人間がいたらああなるわなという気がする。今いるところにはそういう人はいないんだけど、就職して数年ぐらいは何でか知らないが、そういう人が立てて続けに何人かいて、その中の一人は自分が仕事をする時の基準となっている。ヘンな話、努力すれば出世していい身分になれるってのはよっぽどウソで、環境が人を育てる部分が大きいんだなってのは、いくつかの職場を体験してみてわかることではある。それも仕事の難易度だのではなくって、やっぱ“人”なんだよな。
 ただ、身を捨ててまで由綺のバックアップを図る態度は危なっかしいことこの上ない。強い女が多いといっても、全員どこかしら脇が甘いというか瑕疵があって、それがストーリーのリアリティ(冬弥視点ではハーレムものになってしまっている本作にリアリティもクソもないのだが)を増しているというか、ストーリーの起爆点となっているというか。