true tears 第7話「ちゃんと言って、ここに書いて」

 副題 「Show the Flag」
 あぁ…。この作品は政治色の全く無い、ただのメロドラマとばかり思っていたのに。まぁあれだよ。いくらインセストといっても、比呂美と眞一郎が結ばれるのは、古き(良き?)日本のあり方であって、たまに貴族が庶民を喰った所で、下々のものは狂犬にでも噛まれたと自ら思い込む…。いや、うまくいけば玉の輿だってありうるってところが今までの物語であったわけだ。どう考えても乃絵のあり方は、そういう日本情緒とはかけ離れた存在であって、それが確かに因習を打ち砕くって要素はあるんだが、そこらへんこの作品が何を伝えたいかってとこに集約する。その辺を突き詰めるのは、あまりに野暮なんで…。
 しかし、なんだねぇ。比呂美早々と眞一郎争奪戦から脱落ですか…。ある程度視聴者を納得させる以上、ヒロインが納まるべきところに納まる必要があって、ペアリングの最終型がもう今の段階で確定しますか…って微妙感は漂う。やっぱ乃絵が告白される場面で何の感動もなかったわけだが、だからといって面白くないわけでは全然無い。乃絵が眞一郎を見上げるのがいいとか最初の頃言ってたわけだが、今では乃絵が眞一郎を見下ろす形になっている。あ〜ぁといったところだ。
 もちろん立場的な部分もあるが、空間上の上下関係や瞳がこの作品のキーポイントになっているようで、その辺を頭において視聴すると面白い。あと、いつも忘れてしまっていたのだが、比呂美はワンハンドシューターなんだな。あの線の細さ*1でありえないと思うんだが。

*1:次回予告でのおとなしそうで云々を表現したものなのかな?。