なんか事態が変化しているような気が。

 北朝鮮重大発表「確たるものは一切ない」 官房長官 魚拓
 北朝鮮の最高指導者が病気だの死んだだの憶測が飛び回っている。なんかサッカー選手の長髪がけしからんと健在の様子も伝わってきているが、なんにせよ、ブラフも含めて何らかの変化がある事は間違いないんだろう。
 で、選挙が近いのかな?。なんかんHKのラジオニュースを聞いていると、先週までの自民党ヨイショの気風が弱まっている。
 参院でも早期採決、方針変えぬ=野党国対委員長会談で民主−新テロ法 魚拓
 うーん、なんだかなぁといった感じ。正直衆議院で徹底審議、参議院で徹底審議しているうちに合衆国大統領選挙が終わるので、それから態度を決めてもよいわけなんだが、それはやらないらしい。まぁオバマイラク撤兵はOKだが、アフガン撤兵はNGなので、マケイン負けてオバマ勝利でも合衆国に無料ガソリンスタンド法案をたかられるのは間違いないわけだが。
 まぁなんというか、このまゝ法案はスルーして総選挙をやって、民主党が政権を獲得した(もの凄い取らタヌだが)として、それから再度審議→インド洋無料ガソリンスタンド法案を廃案っていうのでも構いはしないんだが、どうも引っかかる。
 なんか、今の政治家とか、例えば国会での代表質問なんかを聞くと、吉田茂は立派な政治家とかおだてているが、何の冗談かと思ってしまう。
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 産経新聞は、豊下楢彦著の「昭和天皇マッカーサー会見」(岩波ゲンダイ文庫)を読んで、日米安保条約交渉史を学んだほうがいい。

 あの時吉田茂と外務官僚は、日米安保条約を従属的なものにしてはならないと、必死の外交努力を重ねた。

 さすがの米国側も、こんな従属的な関係は長くは続けられないだろう、反米感情が起きるだろうと、自覚していた。

 ところが、昭和天皇の一声で、沖縄が切り離され、米国の欲するまま、やりたい放題に、日本全土を米軍基地化する日米安保体制が出来上がってしまった。

 吉田の信頼を得て自主、自立外交を貫こうとした白州次郎は、昭和天皇から、「白州がすべてわるい」と一喝された。

 以来今日まで、吉田茂の期待に反して誰一人対米自立の外交を進める者は出現しなかった。

 大体の政治家が吉田茂を「尊敬すべき政治家」と言うんだよね。しかし、今の自民党の従米売国ぶりを見てみると、戦後日本の売国の嚆矢はむしろこの人なんだよな。吉田茂 - Wikipedia

孤高のサイン

日米安全保障条約の調印式
後方最左はダレス国務長官(1951年9月8日)日本はサンフランシスコ講和会議に吉田を首席全権とする全権団を派遣、講和条約にも吉田を筆頭に、池田勇人(蔵相)、苫米地義三(国民民主党)、星島二郎自由党)、徳川宗敬参議院緑風会)、一万田尚登日銀総裁)の六人全員で署名した。

講和条約調印後、いったん宿舎に帰った吉田は池田に「君はついてくるな」と命じると、その足で再び外出した。講和条約はともかく、次の条約に君は立ち会うことは許さないというのである。吉田の一番弟子を自任し、吉田と同じ全権委員でもある池田は憤慨し、半ば強引に吉田のタクシーに体を割り込ませた。向かった先はゴールデンゲートブリッジを眼下に見下ろすプレシディオ将校クラブの一室。ここでも吉田は池田を室内には入れず、日米安全保障条約にたった一人で署名した。条約調印の責任を一身に背負い、他の全権委員たちを安保条約反対派の攻撃から守るためだった。

 確か、吉田茂は国会の答弁かなんかのインタヴューかは忘れたが、「日米安保条約は向こうから急に言われた」とか羽仁五郎とかに言っていて、まぁとにかく嘘つきだわな。自分の意に沿わぬものは曲学阿世の徒と罵り、自分を正当化する。で、上記引用文も美談のように書かれているが、http://www.asahi-net.or.jp/~rs7t-ooym/anpo.htm

だがマッカーサーは、しばらくはこの政策転換に抵抗し、日本の中立化を主張した。四九年三月のインタビューでこう語った。
 「戦争が起こった場合、米国は日本が戦うことを欲しない。日本の役割は太平洋のスイスとなることだ」
 その秋中国では共産党が政権を握った。冷戦がアジアでも輪郭を表し、米英の空気は緊迫した。トルーマンは翌五〇年四月、国務省顧問ダレスを、対日講和問題の担当に任命する。国務省国防総省は講和後、本土にも米軍が駐留する案を練り始めた。
 その年六月、来日したダレスに、マッカーサーは新たな案を示す。日本の「軍国主義」を封じるポツダム宣言を、ソ連の脅威から日本を守ると読みかえ、講和後も連合国を代表して米軍が駐留しようという。
 元帥も「本土に米軍を置く」立場に変わり、米国の足並みはそろった。六月二十三日のことだ。二日後、アジアの歴史が変わった。朝鮮戦争のぼっ発である。
 このころ日本側にも、呼応する動きが出ていた。
 「講和後も、米軍を日本に駐留させる必要がある。もし米側から申し出にくいなら、日本側からオファー(提案)するような持ち出し方を研究してもよろしい」
 朝鮮戦争の約二カ月前、蔵相池田勇人はワシントンで、ひそかに米高官ドッジに伝えた。吉田茂首相の密使である。会談記録はすぐにダレスに回された。
 単独講和か全面講和か。当時の国内議論は二分されていた。早期講和を急ぐ保守は、西側陣営と協調し、米軍駐留を受け入れることで安全を確保しようと考えた。初期の占領政策の遺産を引き継ぐ革新は、対米依存を脱却し、対立する東西の調和を図る
 以下略

 当時のことを考えてみれば、日本が再軍備しようとしても、まだまだ旧陸海軍の日本を亡国に追いやった首脳が多数生き残っていた時代でもあり、また、確かに日本は軍備に金を回している余裕などなかったわけで、アメリカに用心棒の役割を果たさせようとした…というのは考えられるかもしれない。しかし、翌年には警察予備隊を創設し、なし崩し的に再軍備してしまったわけで、何とも説得力は無い。結局吉田茂はサンフランシスコ平和会議後も在日米軍に日本に駐留させつづけて、占領状態を続けさせるために、国民に何の相談も無く勝手に日米安保条約計画的に結んだのであり、それが約50年以上も後に尾を引きつづけているわけだ。
 で、振り返ると孫の麻生太郎である。ここでアメリカの侵略戦争であるアフガン侵攻の手助けであるインド洋無料ガソリンスタンド法案である。もしかすると野党はわざと麻生太郎にコレを結ばさせようとしているのではないかとも思えてくるのである。藤原直哉インターネットラジオなんかを聞くと、合衆国大統領選で民主党オバマが勝利すると、ブッシュを弾劾裁判にかけるかもしれないと言っている。正直ユダヤ資本の便宜を図るために、ブッシュは石油利権確保としてイラク・アフガン侵攻をやったわけであり、いざとなったらロックフェラーもしくはロスチャイルドが金にモノを言わせてなんとでもするとは思うんだが、合衆国国民の怒りは凄まじいものだとは思う。この前の金融資金援助法でも、日本人は自民党の奴隷だから金融機関への公的資金投入に、デモの一つでもしない家畜根性だが、合衆国では一度でも廃案にした。ブッシュの命があろうとなかろうと、彼が少なくとも合衆国国民の精神的レヴェルで有罪扱いされるのは間違いの無いことで、じゃぁそのときにブッシュの犯罪行為に荷担した日本の政治家はどうなんの?という話になる。大量破壊兵器はないことがはっきりわかっていて、アフガンもユノカルへのパイプライン利権が目的で侵略戦争をしたことが明らかになっていて、その上でインド洋無料ガソリンスタンド法案を通したとなったらどうなるか?。もし法案を通したことが犯罪行為ということにでもなれば、法案の延長を国際的に約束した安倍晋三、法案を実際に延長させた福田康夫、で、法案を再々延長させた麻生太郎は人道に反する国際的犯罪者ということになる。また日本はWWⅡに引き続き、世界規模の国際紛争に関わって敗戦国になる可能性があるのだ。
 そういえば安保再延長の岸信介もCIAに金を貰ってアメリカの国益を代表するエージェントだった。息子というか娘婿の安倍晋太郎は、岸信介のその売国ぶりをみているからこそおとなしかったのだと思う。安倍晋三は、岸信介売国奴と言われることに我慢がならず、祖父が機動隊やヤクザを使って国民を死に追いやってまで法案成立をしたという強引さにリーダーシップを見出して憧れていたのだろう。安倍晋太郎はそれで岸信介が恨みを買っているのを十分にわかっているから静かなのに、息子の晋三はそんな父の姿を見てふがいないと思っていたに違いない。で、自分が総理大臣になったら権力者気取りで悪法を次々と強行採決
 小泉だってそうだ。祖父はキップのいいヤクザもので、その侠気に憧れてもいたんだろう。で、やはり実力者ではあったが、綺羅星というほど脚光を浴びたわけでもない純也に対してはそんなに憧れを抱いていたわけでもなかったんだろう。で、自分は祖父にあやかってパフォーマンスで国民の人気者という演出を好んだわけだ。
 で、福田康夫は赳夫の息子だ。福田赳夫田中角栄が先鞭をつけた日中友好のいいトコ取りをしたり、超法規的措置だのいってテロに迎合したりと、父親のカッコばかりつけるが中身が伴わない部分を見ておとなしくしていたのだろう。
 結局、森はともかく、小泉・安倍・福田・麻生と、初代*1は世間の脚光を浴びて有名人ではあるが、あくどいことをやっているために全然日本のためになっていないという構図があり、二代目は初代のそういう中身のなさにおとなしくして世間的には今一パッとせず、孫の代で父親を馬鹿にし祖父に憧れて、祖父と同じように日本を奈落の底に叩き落すという流れに見事になっている。父親はなぜ祖父が嫌われ者だったかわかっており、孫はなんで祖父が嫌われていたのかわからないだけでなく、同じような横車押しをして自分はいいことをしたと悦に入っている。なぜ国民がそういう孫である自分の姿を見て世襲はダメだと言っているのかさっぱりわかっていないところがまた救えない。
 でもまぁ、アメリカ合衆国がポシャった時に、今度ばかりは責任を取ってくれるのかね?。日本の国政をほしいままにして国際的に迷惑をかけているだけでなく、日本国民にも盛大な迷惑をかけているわけだが、その辺の自覚はあるのかね?。まぁ法律をいじくって逃げ切ろうとしているし、いざとなったら亡命でもするんだろうけどね。そう考えてみると、民主党にビジョンが無いとか言っているけど、今日本に必要なのは戦前から続く特権階級の無責任体質を今ここで断ち切るために、少なくとも自民党政治の反省、関係者による補償、それが出来ないのであれば厳しい処罰がなにより最優先されるべきなんだろう。復讐は何も生まないとか言っているが、それは今までさんざん犯罪行為をして甘い汁を吸ってきた連中が罪を逃れるために言っていることで、それを終戦時と同様また許してしまったら、また「あぁ、また庶民っていうのはキレイ事を言ってればダまされるんだ…」とばかりに、また同じ事をするだろう。
 子孫に罪がないというのもウソだ。尊属の特権によっていい環境でコネ就職も出来、いい教育も受けることが出来、美味しい思いをしつづけているわけなんで、一族の悪行をむしろわざと見過ごして糾弾してこなかった罪は重い。親の因果が子に報いというのは実は世の中の自然な摂理なので、それを曲げるのはやめにしておこう。

*1:吉田茂世襲三世だが。