しゅごキャラ! 第41話「ホントのじぶん!」

 結局ややは、自分を見つめなおすこと無しにキャラなりできるようになったわけか。
 ちょっとがっかり。ややが気に病むことって何?というのを考えると、それをひねり出すのはむずかしいだろうし、赤ん坊の面倒を見るお姉ちゃんというエピソードをふくらませるのもなんだかなぁで、もしかすると尺の関係もあるのかなと。52話までやるのかどうかはわかんないんだけど、あと10話ほどで一年4クールが終わる。萌え連で第2期制作決定とか書いてあって、どこまで信じてよいのやらわかんないが、第1期の〆ぐらいはやって欲しい。っつーか、仮にまだ続けるとして、ダイヤと亜夢の確執を引っ張るのか?。ちょっとそれはゴメンだなぁ。
 で、次回はほしな歌唄!最後の戦い!だそうだ。歌唄を倒すのか、単にイースターの陰謀から脱落させるだけなのかは不明だが、これからヤマ場を連続して迎えそうな予感はする。まぁ冒頭のツッコミではないが、ややと海里のキャラなりを同時に処理しているところを見ると、やっぱり尺の関係と見るのが妥当だろう。しかし、あと1期の〆として、どれだけの問題を処理しなきゃなんないんだろうな?。

 それぞれがどうなるという記述でなく、単なる羅列になってしまうが、結構処理事項は多い。亜夢をとりまく三角四角関係もあり、それぞれが独立して処理されるのか、色々絡み合いながら同時に処理されていくのかもわかんないし、具体的に書きようがない。プラネタリウムの管理人は正直あまり物語に深く関わってこなかったので、これからもお助け・予言キャラぐらいの地位のような気はする。二階堂は処理されてしまったし、これも今回のように主人公たちに都合の良いお助けキャラで終わるだろう。海外に飛んだなでしこだが、これも物語から脱落してしまっていると思う。でもまぁ2年目に続いていくのであれば、いろいろ持ち越されていくとは思うな。
 でも原作はストックが切れているのでは?。連載もひとまず終えて、アニメ・原作が同時に終了した上で、アニメは桃種に構想をしてもらってアニメオリジナルという形で続けるぐらいなんじゃないかという気はするがなぁ。いや、原作は特にチェックはしていないし、最近の動向なんて全く分からないわけなんだが。
 あまり結論ありきで予想して視聴していくのもつまんないとは思うんだが、「夢を持ちつづけて、今を精一杯に生きろ*1」みたいな〆になると思うわけで、まぁ歌唄もイクトも三条もイースターも調伏されちゃうと思うんだよ。あとは子供にどう説得していくか…といってもあからさまな説教にするわけにも行かない…という問題に過ぎないのではと。もちろんビックリな結末でもオッケーですがね。今までの流れだと、結局「みんないい人で、目を覚ませば正常になる」という構造を脱却していないわけで、亜夢をもう一度軽く精神的に突き落としてクライマックスを迎えるという流れになるんじゃないかと。
 今回の海里を信じるガーディアン達もやっぱお人よしで、もちろんメッセージとしては今回の主張の仕方は正しいんだけど、大人の世界だと、悪意を持った人間の行動を、善意に解釈して許容までするのは、基本命取りにしかならないわけで、そこらへんやっぱり大きなお兄さんが喜んで視聴する作品ではないわけだ。ただ、大人世代の責任として、ちゃんと子供世代に正しいことを安心して実行できる世の中にしているのかはやはり問われると思う。大きなお兄さんお姉さんではなく、子供の後ろで視聴しているかもしれない親たちに「やっぱこれはキレイ事だよ。これを正直に信じて自分の子供がバカをみるのでは堪らない」と思われてもいけないわけだし。共産党のようにキレイ事は大声で吼えるが、その実自民党の仕掛けた落とし穴に踊りながら自ら進んで嵌るってのもなんだしな。確かに世の中を正直者がバカを見ない社会にする責任はアニメスタッフには微塵もないわけだが、かといって見果てぬ夢を見つづけさせて、子供たちが喰いものにされる手伝いをしてもいけないと思うんだよな。難しい問題だとは思うけど。

*1:そういや、「終わりなき日常をまったり生きろ」という10年前の論説が呉智英に最近批判されていたわな。たしかにワープア問題が常態化してまったりなんてとても言えなくなっているわけだが。