ひまわりっ!! 第12話「救出!忍びの友は一蓮托生」

 もうギャグに変化を与える余裕なんてないのですね。
 いよいよクライマックス。のわりにはやってる作業自体は小さいことなのだが、そこはそれ、テーマについて考えて欲しいとの意図なんだろう。しきみが師匠の死に呆然となってとっつかまるのは、気持ちはわかるがなんだかなぁですよ。
 今の子供世代をひまわりが代表しているとも思わないんだが、忍者としてのあり方を再構築したひまわりに対し、大人たちの選択はただ力の強いものに都合よく流されていくことであるというのが、まさに現代を象徴していて切なくなった。そういやそういう無責任な大人たちに対置されるべき校長や武智先生は今回出番がなかったな。
 次回でしゅーりょーらしいが、どういう結末なんだろうね。社会構造のあり方をテーマとしてはいるものの、この作品の悪の範囲は空中要塞に象徴される一企業ぐらいでしかないので、倒すなり再起不可能なまでに叩きのめすってところが順当なところなんだろうけど…。社会構造をゆがめているのは、もちろん政権担当者や経営層の影響が大ではあるものの、それから目を逸らしたり流されちゃったりしている我々にも責はあるだろうということも含まれていそうである。個人が持つ心の弱さを次回描くようではあるし、スタッフは決して悪を倒してめでたしという結末にはしないと思うのだ。
 まぁそうはいってもそれを乗り越えるために何が必要かって結論は、それこそ第一期から延々と主張されていることではあるので、答えはもうわかっているでしょ?。って感じですかね?