まなびストレート!を再度一通り視聴してしまったよ。

 せっかくつきあいを断ってまで週末をアニメ視聴に充てたんだから、他の作品を見ろよ!と自分でも思ってしまったのだが。
 発端は今日も今日とて - エネルギー吸収と発散さんトコ。この作品をはじめて目にした時にはバリバリ違和感を感じまくっていて、第2話の視聴途中(まなびが芽生の手を取るところ)で心に引っかかってきて現在に至っているので、まだまだ気がはやってしまっているとは思う。コヨーテも途中でグダグダになったので油断は禁物。金月脚本が吉と出るか凶と出るか。
 自分も少し疑問に思っていた友達ズとのつながりなんだが、どうも既にまなび教の信者になってしまっているらしい。まなびが夜中に集合をかけて、友達ズはよく文句も言わずに集まったよなぁとは私も思っていた。4人の中では一番懐疑的なのはみかんなのだが、生徒会長を支える立場としてどうか?と思わないでもないんだが、まなびのそばにいる時間が一番長いので、まなびの突飛な行動を視聴者の立場で眺める役割があるのだろう。むつきと芽生だが、かなり強烈な信者と思われる。懇親会のときに他校の生徒が違和感を感じてから困惑の表情に変わったわけで、たぶんそれはまなびの意図が他校の生徒にはわからなかったことに対しての失望なんだと思う。もしまなびの発言自体が場違いだと思ったのなら、直後に「あ〜ぁ、やっちゃったよ」という描写にするはず。桃ちゃんは中立なんだろう。以下一人ずつ記す。

  • むつき 最初の水泳大会のときにクラスを仕切っていたり、人なれしていない幼馴染の芽生にやたら声をかけたり、いろんな運動部の助っ人として動いているあたり、面倒見の良い性格で自分の身近なところからわくわくどきどきを広めていっている、いわばプチまなびであったのが彼女。水泳大会でのまなびの行動で惹かれ、生徒総会でのまなびの校歌オンステージで使徒その1に。
  • 芽生 意外なようだがかなりまなびに近いのが彼女。もともと激情的な性格らしく、あたりさわりのない学園生活で日常に腐っていたっぽい。しかしいつも心のどこかでわくわくどきどきを切望していたと見るべきである。不可解なのが生徒総会での発言行動。黙っているほうが会は早く終わるのになぜあそこで発言したか?。一言でいえば「まなびを試した」。下嶋先生に学園への愛を問われて窮地に陥ろうとしたまなびに考える時間を与えることにも“結果的に”なっている。使徒その3になった決定的な瞬間はたぶん飯を喰いに行くとまなび・みかん・むつきの三人で盛り上がっている最中にこっそり帰ろうとしたところまなびに引き止められようとして手をとられたあの瞬間だろう。第3話では忠実な使徒っぷりを発揮している。本人は自分の本音を人に悟られないようにしているが、いつも幼馴染のむつきにはた易く見破られている。
  • みかん なぜそもそも彼女が生徒会書記を志したのか不明なのだが、物語最初で衝撃的な出会いをしただけでなく、生徒総会でのまなびの凄まじいリーダーシップに惚れこみ使徒その2に。
  • 桃ちゃん まなびの突飛さに日常を楽しくしてくれる予感を持ち一緒に行動しているが、まだ決定的に使徒になったという兆候は見られない。

 まなびは第1話でまなび星人と称されている。外国人でもなく異星人。つまり前の学校ではコミュニティの価値観に徹底的に相容れないと判断されていたらしい。たぶん前の学校でも周囲を楽しくしようと活動していたであろうし、そして周囲も十分彼女に楽しませてもらっていたのだろうけど、仲間は一人もいなかったと見るべきだろう。転校には彼女のそういう事情が深く関係しているかもしれないので初めっから話が重いんだよね。ほら下嶋先生も問題児とか言っていたし。いや第2(1)話にして下嶋先生はまなびの強力な理解者になっていますが。でもね、この学園に来て4人もまなびの仲間になってくれたんですよ。ノートの表紙にまなびの持っている宝物を大切な順に書いていたわけですが、まなびの本質であるところのきらきらわくわくの次に4人の似顔絵が描かれるわけです。まなびが自分の次に何より大切に思っているのがあの4人。
 まぁくどくど言いましたが、余裕のある人はもう一遍友達ズの動作(くるくる動く部分はブラフですので無視するように)に注目して視聴してみてください。ちゃんと一つ一つに意味をもたせているっぽい。濃いですよ。
 まだこの作品が全体を通していいたいことを明らかにしていないし、展開も読めない。学園祭についても成功するのだろうが、失敗してもおかしくない。友達ズが強力な使徒と言ったけど、これから亀裂が生じるかもしれないし生じないかもしれない。他のサイトさんで困惑しているところも結構見受けられるので、そういう不安定要素も含めて脚本作りがなされていると思っている。まぁufotableだから油断はなりませんが、話題性は抜群だと思いますよ。