あんまり長いとだれるが

 画像は昨日の高校展示のヤツです。もしかすると蘭展に行ってみようかという奇特な初心者もいたらという、まずありえない状況を設定するのもなんだが、鑑賞の参考になるかもしれないことを書いてみる。
 まぁ蘭はラン科に属する植物の総称なんだが、熱帯で産出される派手な洋ランのブームで火がついたといえよう。そこで、代表的な洋ランを紹介してみたい。

  1. カトレア とにかく花が大きい洋ラン。私がものごころついたときに目に触れるランといえばこれだったので、洋ランとしては初期に日本に導入されたものと思われる。たぶんランと聞いて皆さんが思い浮かべるのはこれではなかろうか。
  2. ファレノプシス 今日の画像でいう、右の白い花がそう。一つの花を蝶に見立てて、何羽かの蝶が舞っているように見えるので別名胡蝶蘭ともいう。私が大学のときにちょっとした怪我で入院したことがあるのだが、そのときにはあったので20年ぐらい前にブームになったものと思われる。
  3. シンビジューム・デンドロビューム 実は私自身この2つの属の違いがいまだに良くわかっていないのだが、葉が稲のように生い茂り、ファレノプシスよりは小さな花が滝のように垂れ下がる。この2つの洋ランもカトレア並に昔からあるラン。ちなみに私は6年程前に聞き及んだ。これらは春に咲く花なので、今回の蘭展ではほとんど見られない。
  4. バンダ 花の形はファレノプシスに似ているが、もっと花の大きさは大きく、これを植えるのに土を使わないラン。栽培最低温度が15℃以上なので維持が結構難しい。ランといえば赤や黄色が思い浮かぶのだが、紫系統のみごとな色をもつ種が多いのが特徴かな。
  5. オンシジューム 今日の画像でいう、左上の黄色の花がそう。菜の花を思わせる小さ目の花を多数つける。ちなみに私はごく最近聞き及んだ。むかしから日本に導入されていたのかどうかはわからない。

 他にもいろいろあるが、これぐらい知っておくといいんじゃなかろうか。まぁいろんな種類を知っていたほうがさらに楽しめると思うけど。あとは展覧会ではこれから花の時期を迎える寒蘭が多数展示されていた。属としてはシンビジュームなのだが、洋ランのシンビジュームより耐寒性が強く、色こそ地味だが花びらが細いので優美な花といえる。愛好家は昔からいたのだろうが、どうもここ数年のブームらしい。
 そもそも私自身が蘭に興味を持ったのが最近なので、とんちんかんなことを言っているのかもしれないが、どうやら花色がきれいだとか豪華であるというのから、若干それているのが最近の傾向だと思う。だから初心者の鑑賞の仕方としては、自分の知っているラン以外にどんな珍しい形の花を咲かせるランがあるのか?というのが最大のポイントではなかろうか。花びらの一部が壷のようになっているパフィオペディラムとか、花びらがだらんと垂れ下がったシルホペタラム、バルボフィラムとかは変わった花として楽しめるんではなかろうか。
 他の楽しみ方としては、においがあるかもしれない。シルホペタラムのいくつかはスイカのようなにおいだし、販売ブースに行けばバニラ*1というかチョコレートのにおいをしたランを売っていたりする。においのキョーレツなランのコーナーもあった。
 まぁあんまり植物に興味がある人もそんなにいないとは思うがとりあえずメモということで。

ん、

 パンフを今確認したらあれば見たかったジュエルオーキッド*2のコーナーがあったらしい。

*1:ちなみにバニラというランがあり、いわゆるバニラはそのランの種というか莢を使ったもの

*2:花よりはビロードのような葉のほうを鑑賞するラン。いくつかの属をまとめてジュエルオーキッドと総称している。