つよきす Cool×Sweet 第12話「改めてよろしくッ! 近衛素奈緒です!」

 前回の鬱々とした不満はどこへやら。
 OPに効果音と台詞が挿入され、そのかわりというかアイキャッチはなかった。終わりもゲームの販促を意識した構成なのか?。
 鉄先輩の一貫した表情から伺うに、どうやらレオに好きだといったのも、レオの気持ちを固めさせ行動に移らせるためのような気がした。指導者ポジションはえりぃがちゃっかり握りしめていて、鉄先輩は終始励まし役でしたわ。主体性の獲得というテーマに関しては、しっかりと他の演劇部員も披露されており、正直とばされると思っていたので妙に感心してしまった*1。生徒会演説は全校生徒に向けて行われるべきではあるが、素奈緒周辺のことだけが重点的に語られていた。しかし視聴者に向けてはこういうもんだろうと思うので問題はないかな。
 まぁ無粋とは思うのだが、枠組みがしっかりしている割には、細かな小道具の詰めの甘さが残念。大根を初めとする攪乱要因がどうにもありえないというか見ているこっちが気恥ずかしくなる。逆にそういうところをしっかり詰めていれば、より万人に見せられるものになったのではないかと。当初心配していたツンデレ描写も最後に至ってそれなりに描けていたようにも思うし。原作を知らないのでなんとも言えないのではあるが、ゲームとはアプローチできる方法も到達地点もちがうと思うので、これはこれでうまくまとめているのでは?と思う。というかそんなにヒロインが誰かとくっついてデレデレしているところを見たいとも思わないですよ。まぁほどほどの出来で構わないし、それなりに褒めるには惜しい作品だとは思う。ところどころ気は抜けるが視聴後感は悪くなかった。スタッフはお疲れ様でした。おもろ。

*1:ED後のドタバタもそう捉えることができはするのだが、まぁあれは戯れの部分が大きいとは思う。