BLOOD+ 第49話「二人の女王」

 マテ、それじゃぁルルゥはどうなる?。
 年末の漫画まつりでは想像もしたくない絵が見られるのか、そのカップリングはさすがにヤベェだろ。とディーヴァの血云々をそっちのけで言ってみる。まぁ格闘も殺陣も盛り上がんなかったね。その分見せたいものがあったんじゃないかと思うのだが。
 結局アンシェルは深く描きこまれることが無かった。ネイサンは漢だったねぇ。まぁ赤い盾4(5)兄弟はもうちょっと本人自身を描いて欲しくはあったのだが、ネイサンあたりは脇役としてはあんな感じで十分ではある。展開的には小夜とディーヴァの相打ち→すわ、来週からディーヴァの子供のその後の物語が始まります、次のシリーズBlood+MaxHeartも見てね!かと一瞬でも思ったので、サプライズとしてはよかった。しかしテーマは家族の絆とはいえ、話の見通しをよくするためにばっさばっさとキャラクターを惜しげもなく切っていくよね?。
 今回のポイントはディーヴァ登場時よりの台詞なんでしょう。劇中舞台でもスポットライトを浴びておりましたし。そりゃ隔離されてたら人との繋がりがわからなくたって当然とは思います。そして石化していくディーヴァにすがりつく小夜の様子から見ても、たぶん彼女はディーヴァの気持ちをずっとわかっていたんじゃないかと思わされます。
 個人的には「自分の存在を証明するために他人を殺す」というのにはグッとキましたね。まぁ仕事で無理難題おしつけられて、やっぱり設定自体に無理があるから失敗しちゃって、その責任を取らされたことがある人なら涙無しには聞けない台詞でしたね。



 次回最終回のようですが、実は不安でなりません。ディーヴァの子供が生かされたり、小夜自身も生き残ったりするんじゃないかと思うとなんだかなぁですよ。育てられ方によって小夜のようにもなり、ディーヴァのようにもなりという問いかけが切々となされたので、どちらも生き残るという可能性は残されているわけです。だが、生き残ってしまうのならネイサンが死ぬ必要は全く無く、アンシェルがお亡くなりになった時点*1でディーヴァと共存する可能性が生まれはしたので、あとあとストーリー上の禍根を残すんじゃないかと要らぬ心配をしてしまいます。
 かといって本当に子供二人と小夜に死なれても、後味は悪いんだろうなとは思う。そしてテレビ局に非難轟々なんじゃないかと。ここらへん世間におもねって希望ある未来なんて余地を残しておいたほうが四方八方まるくおさまるってヤツなんだろうな。

*1:ネイサン言うところの君側の奸がいなくなったわけですので