メモ

 昨日合衆国に万年筆というよりはインクを主体に発注をかけました。2つのうち一方から返答がありまして、展示会に出席するので発送が遅れるとのこと。日本じゃ考えられないんですが、むしろ日本のほうがあくせくし過ぎって感じがします。Noodler'sInk社のインクを購入したのですが、結構限定品商売をやっているみたいで、購入したネットショップ(小売店も実在)でもその店がカスタマイズしたインクを作らせているみたいです。欧州のほうが伝統がありそうなんだけど、むしろ合衆国のほうが面白い商売をやっているように感じる。
 万年筆なんですが、今のところPelikanとLAMYとRotringを使ってみた。LAMYから発売されているSafariというのがお勧め。ペン先(Nib)が金合金ではなく、鉄で出来ていて安物という認識なんですが、私にはこれが合うみたいです。私自身筆圧が高くて、筆記具を押し付けて書く傾向があるのですが、ペン先がたわまないので安心して使える感じがしました。しかも滑りが悪くない。インクは先ほど紹介したNoodlerのSwisher限定品Nile Ebonyすなわち黒。
 そもそも万年筆を使おうと思ったのは、仕事で使っていた100円ショップのゲルインク水性ボールペンに不満を感じたためです。結構お気に入りだったのですが、最近品質が落ちて使用中かすれていらいらさせられる場面が多くなっていたのです。水銀体温計のようにボールペンを振ればインクは出るようにはなるのですが、振った直後にはインクがあふれ出ているのが目視できるほどなのでどうにもやってられなかったのです。まぁ100円ボールペンで物足りないから何十倍何百倍のコストをかけて万年筆に至るのはさすがに馬鹿なんでねぇの?、高級なボールペンでも買ったほうがコスト的に有利なんでねぇの?と強く思ったのですけどね。
 でも今のLAMY SafariとNoodler'sナイルエボニーの組み合わせは満足。PelikanM400とNoodler's Seminole Sepiaすなわち茶色はインクが流れすぎて却って使いにくいし、LAMY SafariとNoodler'sトゥルールージュすなわち赤との組み合わせは逆にインクの流れが渋くて使いにくい。万年筆を使うのは初めてではないんですが、万年筆自体とインクの相性があるということは初めて実感しました。