うん。大満足。
やっぱりホタルの登場で他のヒロインたちが自分の気持ちを再確認して慌てふためく回でした。といってもホタルがいきなり告白するとは思っていませんでしたが。今回の話で素晴らしいのは、ホタルだけでなくマモルも魅力的に演出しようとしていること。ホタルが惚れるのも無理はないという描写で溢れており、それがまた他のヒロインにも拡張されているのがよく考えられております。女の子にとっては見せびらかすためにも見目麗しさも必要と考えてしまうものですが、それは他の女の子にちょっかいを出（す）される可能性も誘引してしまう以上諸刃の剣なのであって、マモルのあり方が実は女の子にとってはドンピシャなのが言葉でも説明されておりました。マモルの両親もたぶん初めからホタルの正体を知っていたからこそのはしゃぎようだったと思いますよ。もう本当に設定は考え抜かれている感じがします。
霧隠の汚名の正体も阿智太郎ならではのものでした。がテレ東のHPでの説明はちょっと難かな？。
甲賀の里から来た、
清楚可憐な美少女忍者。訳あってマモルを
里へ連れ帰ろうとするが・・・。
好意的に解釈すると、汚名を雪ぐためにはマモルを倒した上で証拠として彼を持ち帰る必要があった…というものですが苦しい。まぁ予想を外してびっくりさせるというのがエンターテインメント的あり方で、目くじらを立てるほどのものでもないので構わないっちゃ構わないのですが。また違った形で出会っていたら…というのもなんだかなぁと。あの展開だとコンビニの店員などといった同級生ではないという形で出会うべきだとは思うんですが、まぁ夕方マモルがゆうなと一緒に歩く場面では本当にホタルとはもう会わないのかと思ったぐらいなので、これはこれで展開をひっくり返す目的だったのでしょう。もう椿といい、山芽といい、ホタルといい、なりふり構わずマモルに引っ付く目的があからさまなのは思い切りが良くて清々しくさえ感じます。
清楚可憐で気立てもよく、たぶん周囲からの好感度も高く、マモルの掟遂行のための嫁の条件にも申し分なく、マモルを信じることに迷いが無い。一番後発でありながら一番マモルに近い存在として周囲のヒロインたちも戦々恐々という状況を作り出して見事物語の盛り上げに成功しているのではないでしょうか。細かいことに気を配ればダメなところもあるんでしょうが、物語の骨格としてはアニメ版は苦しいながらも外してはいない気がします。
次回はマモルの過去話のようです。たぶん１クールものだと思うので、ちょうど物語の半分で舞台が整い、以降ヒロインたちが魅力全開でマモル攻略をしてくるのを期待。
追記 さあてと、キーワードを含む日記めぐりもしたことですし、もうちょっといらんことを書き連ねてみましょうか。
http://d.hatena.ne.jp/cointoss/20060212/p1さんところで原作のことにちょっと触れられておりました。夕日の場面でゆうながすっこけるところは、多分マモルがホタルに心を奪われているのだろうと思って、気を惹くために（たぶん無意識に）出た行動でしょう。ゆうながドジなのは意識的な部分が全然ないとまでは言いませんが、マモルに構ってもらうために半ば本能で出ているというのが自然ではないでしょうか。ゆうながしっかりしたことには理由が考えられもするのですが、あまり原作にこだわる必要も無いし、むしろ理詰めよりは少しぐらい外れていた方が物語に余裕は出るので、これに関する言及はとりあえず置くことに。
山芽の許婚設定ですが、もう出そうにありませんね。設定を生かすのなら、マモルのために許婚を用意してくれたことに対する義理立てをする必要があり、そういう描写は一度もなされなかったからまず間違いはなかろうと。むしろ両親は掟遂行のための嫁探しをずっとしていたに違いなく（という設定だろう）、あっさり捕まってしまうなど忍者としての能力が疑われたり、マモルに再会したときに好印象を持たないことで人を見る目が無いと判断されたり、まぁ行動全般がお子ちゃまであるからして、マモルの親としては嫁候補からは外したいと思っても当然でしょう。むしろ頭がかたくても若干大人である椿のほうが嫁として相応しいかもと思ったのが前回で、マモルの嫁候補としてホタル登場以前のヒロインでは一番両親（というよりはマモルの母）のお眼鏡に適ったのではなかったか。だからデートのお膳立てをしたわけで。設定上ホタルをマモルの嫁の第一候補にする以上、山芽に許婚の設定を持たせたまゝにするのは、余計を説明を入れざるを得ないのですっぱり切ったと見るべきでしょうね。そしてたぶんそれは構成上正しいと思いますよ。
付き合いの場面で、剣道でもなくフェンシングでもなくなぜに銃剣道なのか。だれも知らんだろう？。
