格闘美神 武龍 第17話「戦場のマドンナ」

 丸ごととは言わないまでも前回は要らなかったような気がする。
 これは原作の展開に問題があるんだろうか?。発勁が剣の世界に銃を持ち込むようなものという喩えが正しいのなら、蘭はめぐみに銃を使うぞと脅しをかけ、めぐみに銃を使わないよう精一杯気を遣わさせ、揉み合いのなか無理矢理銃をぶっ放して試合が終わるというのは後味が悪い。言っちゃぁ悪いけど、無理矢理レイプするようなものではなかろうか。蘭は自分が圧倒的にめぐみより強いことを知っているわけだから、自分で自分を戒めなければならなかったんではないか。蘭の異変に気付いて何度か攻撃の手をめぐみが弛めたことを考えると、あんまり蘭に感情移入できない。展開で言うと、むしろ裏気功は対春楊戦で登場させるべきでは?。
 この作品を期待している層には悪いんだけど、格闘そのものでなくても、その周辺でうだうだやってくれても私は楽しめるので、後半の語りのほうがまだ良かった。気功師の二代目がグれた経過とかやってくれても良かったのに。祖・父・娘の感動の対面も視聴者が補完しないとダメじゃん。
 さて、こうなってくると、曹・毛が陰謀をめぐらせ蘭を踊らせて、女子格闘技界とかを盛り上げるとかいった私の線はこれですっぱり消えました。次回予告の蘭の台詞だと、設定が一つ明かされる時がきたんだろうか。たった一話とはいえヤンサンを読まなければ良かったとつくづく思う次第。