涼風 第26話「涼風」

 最後の台詞がそれかよ!。
 というわけで終わりました。うーん、脚本と演出の勝利?。なんてことはないラブコメなんですが、いろいろ恋の駆け引きとか、駆け引きとか、駆け引き*1とかうまく描写できていたと思います。見方をつかんだらこれほど楽しめるものは無いような気が。もちろんスタッフが想定している“この作品はこのようにして見ると面白いですよ”というのを受け付けない人もいると思いますが。わたしも精神状態が良くなかったらけなし放題していたかもしれませんし。
 原作は時々しか読んでおらず、原作の超展開振りが話題になっていたようですが、それも面白さに繋がっているのかな?。Ariaは原作を越えられないと記述しましたが、もしかするとこれは原作より面白いのかな?。いやとばし読みでは判断できませんが。Ariaは叙情的だけでない部分が大きく、読み込むことによって味が出てくると思うので、むしろ読者が時間をコントロールできるほうが楽しめるのではないかと。涼風は駆け引きを旨としているので、むしろ視聴者には考える隙を与えず、むりやり時間を流してしまってどろどろの展開にしてしまう方が話を転がしやすいのでは?。だからこそアニメにする意味もあったのだと思うのです。読者に考えさせる時間を与えて、キャラクターが適切な行動を取れないと判断されるとむしろマズイ気がするのです。だってあのバカな大和くんが賢かったら話にならないでしょ?。
 というわけで、多分好悪がはっきり別れた作品だと思うのですが、自分はトレンディドラマを見ていなかったせいか、このような展開が新鮮に映りました。こんな作品ばっかりだったらさすがに飽きていたでしょうけどね。脚本家が女性陣だったのも納得。なんで声当て指導なんかクレジットに入るのかと思ったら、いい仕事をしているじゃないですか?。作画は枚数が少ないものの、結構ポイントをおさえているところが多くて感心です。どのくらいの予算がついたのかわかんないんですけど、私の予想通り少ないのだとしたら、最小限の絵で効果的に描写できていたと思いますよ。とにかく中だるみがほとんどなく*2、毎回楽しませていただきました。スタッフの皆さんお疲れです。

*1:本人たちが狙ってやっているのではなく、本能のおもむくまゝではありますが

*2:これは結構大変だと思います