交響詩篇エウレカセブン 第35話「アストラル・アパッチ」

 うーん。伏せられていた設定を明かされても、どことなく今一感が。
 ノルブ救出というミッションがどうなるのか、大体予想がついていたけどこんなものかな。演出としては問題ないと思います。前向きな展開が続いたのですが、そろそろ壁を作らないと感情のインフレ状態が起きてしまって、これからの展開が視聴者に引き起こす刺激が弱くなってしまうんではなかろうかと要らぬ心配をしてみたり。
 正直エウレカのヘタレ振りはいまさら感が漂うのですが、どうでしょう?。ああいう描写で「エウレカを守ってやりたい」という気持ちにレントン(および視聴者)がなるのはなるほどなんですが。
 アネモネの痛々しさも、話の構成からいうとわかるんだけど、そんなに描写がなかったせいかどうでも良い感じがします。見てしまった後だから説得力はないのだけど、アネモネの対を準備してエウレカレントンの対抗馬にするという戦略はデューイやドミニクにはなかったのだろうか?。まぁこれはあくまで製作者の手の平で遊ばれて、勝手に登場人物達にツッコミを入れているだけだから、問題になるとか話の作り方が悪いという話ではないんですが。エウレカを気遣うレントンと、アネモネに頓珍漢な対応をしてしまうドミニクの対照を描きたかったのだろうから、これは成功しているといえるでしょう。
 全体的に見れば勢いがあって、美味しくいただきました。