タイドライン・ブルー 第5話「攻撃」第6話「K2」

 旅行から帰ってどのアニメから見ようかと思案していたのですが、まずガンダムSEED-D、エウレカフルメタTSRと来て、タイドラインに落ち着きました。これも夏休みのためかサボっているので今週分もあわせて2話の連続視聴のみ。
 実は若干ネタばれに注意しながら他の感想サイトをチェックしてました。出来がイマイチということが年頭にありました。が、自分的には物語がドライブしてきてかなり楽しめました。キールも成長させてきているし、ティールをクローズアップしていく中でどんどん背景も明らかにしています。グールドとアオイ、そのほかの勢力の政治的対立点もわかりやすくなってきました。2つの軸がしっかりしているので、登場人物達の動機がはっきりしてきて話の進行もわかりやすい。いや、まだまだ謎は多いのですけども。
 ダチョウは余計かな。とかく重くなりがちなストーリーの清涼剤としてマスコットキャラクターに場を和ませたりする手法はアリだと思うのですが、私にとってダチョウは逆効果でしかありません。あくまで人間ドラマなんだから、人間にその役割を果たさせるべき。で、人間がその役割を果たしていないのかといえばそんなことはありません。立派に果たしている人がいます。それはジョゼ。私の中では今期一番の萌えキャラかな?。いやいや冗談ですよ。しかしグールド艦長が見事な男っぷりです。主人公はグールドといってもおかしくないでしょう。
 同じ世界平和という理想を追うグールドとアオイですが、優等生的なアオイと、現実主義的なグールドのやりかたが対照的です。同じことを追求しているはずなのに対立せざるを得ない悲劇性も場を盛り上げます。自分が現場に近いところにいるせいか、キレイ事と魏の大統領に馬鹿にされていたアオイよりも、前線指揮官的なグールドにどうしても魅力を感じてしまいます。前回プログラムミスで感想が消えてしまいましたが、人間に必要なものとして挙げたものに、グールドは食い物、アオイはエネルギーと答えてましたが、そこに考え方の違いが現れていて面白いと記述していました。エネルギーの方が食い物も包括する概念とは言いながら、どうしてもアオイは実感としてエネルギーというのをうまく捉えきれてないような気がしました。あくまで作品から受けた感じですけど。
 ここに至って製作者側の問題提起みたいなものを感じるので、ようやっと安心して追っかけることができる作品になりました。