ふとガンダム人気について思いを巡らせてみた

 団塊と聞くと私も口を開けば文句ばっかり言っているのでアレですが、ふと富野由悠季監督は団塊なんだろうかと気になっていました。1941年生まれでした。ずれているから団塊ではないとも言いきれないとは思います。某国の首相もメンタリティー的には団塊だと思うので…。もういいって!!!
 はてなキーワードで履歴をみてびっくり。リボンの騎士海のトリトンと私が子供のときに良く見たアニメに深く関わっているじゃないですか。リボンの騎士トムとジェリーに並んで私が再放送でよく見た番組、海のトリトンはたぶん物心がつく前にリアルタイムで見ているはず。なにしろOPの歌詞は頭に浮かんでくるのに、見たという記憶が一切ない。アルプスの少女ハイジも確かリアルタイムで見ています。期せずして私の印象に残っている作品に富野作品がもろカブり。ちなみに杉山佳寿子さんもトリトン、ハイジに出演。この人はGu-Guガンモガンモの声の人だよ。ガンモの。芸幅が広く、息の長い人ですなぁ。
 さて、ガンダム(1st)人気ですが、放映が1979年なので監督38歳ごろの作品ということになります。30代といえば、ペーペーでもなく、かといっていけ好かない管理職でもない、自分の発想を巡らせて仕事に脂の最ものった時期です。「若さゆえのあやまちと…」は、新人の頃を振り返って、冷静に自分自身のことも仕事も見極めることができるようになった年齢ならではの台詞、「偉いさんにはそれがわからん…」は、保身に入った管理職を非難する(もっとも30代は仕事単体でのパフォーマンスを重視する傾向があるので、全体を俯瞰した管理職の采配が正しいことも多いわけですが)下の立場ならではの台詞と考えれば、38の時の作品ということがよくわかります。ガンダムの台詞が印象的なのも原因だとは思いますが、子供の頃に聞いたその台詞を30代になってあらためて考えてみると、サラリーマン的心情が込められていることがわかって腑に落ちるというのもなるほどであって。30代にガンダムファンがいるというのもそれはそれで納得のいく話ではあります。