機動戦士ガンダムSEED DESTINY 第40話「黄金の意志」

 先週に引き続き微妙な出来ですなぁ。カガリの成長がメインでした。シンとカガリを対決させるヒキで終わったのはなるほどと思ったのですが、カガリの搭乗員としての能力描写が今までになされていなかったようなのでこれでいいのか心配です。祖国存亡の危機の秋にとにかく突っ走る性格が直っていないのが何ともいえないのですが、指揮権を取り戻してからの指示の的確さにはカタルシスを感じました。
 カガリと結婚する頃のユウナはまだ理があったようにも思うのですが、花嫁をさらわれてからの彼のバカ殿ぶりはちょっと疑問を感じます。外交上、ジブリールがいないと嘘をつくのは別に何とも思わないのですが、それをプラント側が正直に信じると思って、次善の策を全然立てていないという描写は甘いのではないかなぁ。いつもならある総集編がないので、いろいろな勢力の合従連衡ぶりを丁寧に描き出す時間が無いのでしょうけど、どう評価したらいいものやら。ただ、小さなお子様たちはプラント&地球連合vsロゴスという展開になった時点で混乱しているでしょうから、その層向けに話を分り易くした結果なのかもしれませんが。
 これで次の展開がどうなるか、ちょっと頭が混乱してます。カガリがオーブ元首として統治権を回復して、ジブリールを引き渡してプラントと休戦にもちこむんでしょうか。それともジブリールがまた逃げ出してオーブとプラントが休戦&共闘でもするのでしょうか。まぁそれはデュランダル議長がラスボスであると判明した今、可能性として無いとは思うのですが。