英國戀物語エマ 第11話「過去」

 公式HPにいってみましたが、残り話数1話なんて記述がありました。もしかして全12話なんでしょうか。次が最終回だとすると話の決着はつけないんだろうか。それとも無理やり終わらすんでしょうか。ちょっと私の考えていた展開とは違っておりました。
 アルの部屋でのエマとの対話は間が足りない感じがしたものの、それ以降は演技で気になるところはあまりありませんでした。前半ロンドンの下町の描写から後半エマの生い立ちの描写まで、貧しい生活の深みに切れ込んでいく構成にどんどん引き込まれます。屋敷内での仕事の様子も細やかに描写しているので、生活水準の差異が浮き上がっておりました。
 前回はウィリアムの母親の肖像画が思わせぶりにクローズアップされていたので、父親の過去を見せてくれるのかと思っていたら違っていました。ここまで見て、ウィリアムとエマがなぜお互い同士惹かれあうのかちょっと描写が足りないような気もします。二人が惹かれあっているのが当然であって、それに何の疑問をはさむことなく物語が進行しております。個人的にはウィリアムの頭がのぼせ上がっているようにしか見えません。しかし父親は物分りが悪いわけでもなく、子供に対して思いやりとともに説得しておりました。また子供の不始末を周囲にわびております。餓鬼(子供・年少者ではあるのだが、あくまで餓鬼)に教育するとはどういうことなのかというテーマを設定すると、実はエウレカセブンの描写と対比することが出来て面白いです。まぁそのことは後で触れるとして…
 エマに会いに来たはずなのに、アルに話を聞いて退出するウィリアム。今話の引きとして問題はないのですが、ウィリアムは逃げたのか?エマは本当に生まれた村に帰るのか?構成はすばらしいのだけど、安っぽいメロドラマを見せられているような気もする。