雇用者の問題

 現実には問題おおありなのですが、就職しようとする人物の能力が十分あると仮定して雇用者側の問題点を考えてみましょう。
 私は使用者の立場ではないんですが、会社であれば社長の立場にたって考えれば容易に想像がつきます。即ち安くこき使うほうが会社としては利益が大きくなる。人件費の多寡なら安い人間を使うほうが良いし、安く使えるのなら出来るだけたくさんの時間(労働量)働かせたほうがいいし。これは別に現在に限ったことではなく、「蟹工船」などからも明らかなことより、明治以降産業革命に即した企業形態の成立時からあった問題と考えてください。
 ではなぜこれが話題に上るようになったのか。少なくとも私が高校卒業時に高校生の就職難といった新聞記事を読んだ記憶はないし、大学卒業時にも文系の学生は厳しい状況ではありましたが選ばなければあったような気がします。理系の私は正直就職に困りませんでした。では今なぜ人が要らなくなった(ようにみえる)のか。いろいろ考える視点はあるのですが、とりあえず次の項目について考えてみることにします。

  • 機械化などによりそもそも人手が要らなくなった。
  • 一人あたりがこなすことが出来る仕事量が増えた。
  • 労働力を日本人に頼らなくなった。

とあげてみたところで、長くなりましたので次回に続きます。