アニメ終了番組、その9

  • トクナナ

 初期に感じてたB級テイストのまま終わった感じかな。いちおうファンタジーな種族がいるという設定だから、移民との共存というテーマも埋め込んでるのかというのを頭の片隅に置いていたのだけども、自分が振り返る限りその要素はほぼ皆無と思う。ホムンクルスとか結構攻めてるなと思ったのだが、その設定をイジってなにかおもしろい視点を見せてくれるというのでもなかったようだし。まぁせいぜい世の中にはいろいろな人がいるということをああいう形で表現したと解釈するのが関の山。
 最初はオリジナル作品かなと思ったのだけども、思わせぶりな表記がOP映像のロールにあったから、原作付きなんだろうとずっと思ってた。で、改めて調べてみるとオリジナル作品っぽい。というのもどうにも原作アリのアニメ化なら、この作品のどこがウケてるんだろ?と気になったから。結局終わってみたら、どう考えてみても敵役のウォーロックは努力などで力を手にしたのではなく、生まれつき龍族の力を持っているという設定で、他人を都合よく動かして見下してるあたりからも、もうアベのメタファーなのは明らかなのであって、個人的にはこの仕立てでコレはないんじゃね?という印象。警官本人の本意ではないんだろうけど、ヤジに対する弾圧を加えた北海道警なんてアベの親衛隊に成り下がったし、縄張り意識だけが強くて市民を守るという観点ではほぼ何の役にも立ってない警察の姿を本流側に描いているのはいかにもそれっぽいし、だから現実の警察に志の高い人間がいるはずもないんだけど仮にいるとしたらこうあるべきだろうというものをトクナナ側に描いているのはまぁ仕方のないことで、そこで正義のあり方を語らせてるのはまぁ物語の組み立て方としてはまぁそうねぇといったところ。筋が一本通ってるとまではいわないけど、まぁギリギリ正義の定義として悪くないんじゃね?というところまでは考えているようには思う。が、主人公が警官を志望するに至った過去の空港の事件や、中盤までのトラブルシューティングの数々が正義を主張する叩き台としてはちょっとちぐはぐな感じはした。
 ただ、この作品を庶民向けというのではなく、腐敗している全国の警察組織に対してしっかりしろというものであると考えるならば、まぁこういう物語も悪くはないのかなぐらいには感じた。別にアベとの直接的な関係がなくても、アベを優遇するような仕事に携わっているのでなくても、地方の警察組織はそれはそれで地方の権力機構と癒着している場合が多いわけで、まぁ警察を名乗るんならこの作品で恥ずかしげもなく主張してる正義についてもうちょっと考えを巡らせてもイイんじゃね?ぐらいの役割は果たしてるのかなという。とはいえ警察に属してる人間がこのアニメを視聴するとはちょっと思えないから、むしろ警察に失望してる庶民に同意を求めるぐらいの効果しかないような気もするが。
 まぁ素材選択の時点で間違ってるというか、料理が難しい素材を選んでるって感じはするので、割と処理を割り振られたスタッフは気の毒かもしんないとは思う。大きな間違いはしてないし、主張もそれなりに攻めてるけど、特筆するほどのものがあまり見当たらない作品だったかな。

ブラウザゲー雑感

 今年ついにお気に入りのゲームである式姫の庭がサ終になり、flash終了に伴って消えるゲームが出ることの可能性は考えていたものの、結構ショックが大きかった。7月にゲームが閉じ、8月にサポートまで切れ、それと同時に公式ページも一挙に消えたので、もうホント跡形もなくといったところである。とはいえ、有志で立ち上げられていた非公式攻略wikiは残っているし、公式Twitterも更新はされなくなったがまだ残ってる。
 式姫を取り扱っていた関連のゲームもPCのは次々と消え去ってる。個人的にはまだまだ続くだろうと思っていたかくりよの門もサ終が決まったし、それと間を置かずに共通のキャラクターである式姫メインでまとまっていた式姫大全も更新が終了することも発表された。残るはスマホベースのものだけになる。しかし、スマホで展開されていた式姫モノのゲームも以前一年ほどでサ終になったものもあり、実はもうアピリッツ、式姫projectを閉じようとしてるのではなかろうかと密かに思っている。もし式姫というキャラクター性に魅力があるのなら、今までサ終になった式姫モノ、例えば式姫草子や式姫の庭のユーザーが、スマホベースの式姫に流れたり、せめてかくりよの門に流れてユーザー数が少しでも増えたのであれば、それが続ける指標にもなるからだ。ところが、大全まで手をかけるのを止めるというからには、もう式姫projectに未来はないと見きって、それに貼り付けていた社員を他の部門に移したということが考えられる。
 自分については式姫そのものに惹きつけられていたというよりは、和風テイストであるということが一つのフックではあったものの、むしろ庭ののんびりしたシステムに魅力を感じていたわけで、続々と追加される式姫を、登場時はそれなりに注目はするのだが、実際には時間が立ってしまえば消費されて興味が飛んでしまうということになってた。
 で、庭が終了してもう5ヶ月になったわけだが、庭をやってる頃よりやはり時間的な余裕ができた。今期は特にアニメ視聴本数を増やしたが、それでももうちょっとアニメの本数を増やしてもかまわないぐらいになっていた。単純に考えても、庭に2~3時間ほどかけていた時間がすぽっと自由になったわけで、いかに占有度が高かったかを思い知らされる。ヘンな話、庭から解放されて生活自体は楽になったと思う。まぁ実際負担に感じていたのは事実なんだけど、自分にとっては魅力のほうが上回っていたと断言はできる。
 今ではかなり庭に対する思慕も薄まってはいるが、いくら負担になっていたことを自覚してはいても、それでも今なおやってなかったほうがよかったとは思わないし、懐かしいと感じるほうが大きい。ただ、冷静に考えるとやはりサ終になったのは、もうアレは寿命なのであって、宿命としてはよかったということになる。自覚していてもやめられなかったのだから中毒になってたと言われたら否定するつもりもないのだが、実はそういうのも含めてサ終なったことまで含めたすべてがよかったのだというしかないのだろう。


 で、黒猫Wizも、リンドリもサ終になる。どちらも片手間に始めたサービスだし、ゲーム性に引かれてるわけでもないから、庭ほどの愛着はないのだが、それでも今まで続けてきてそれなりに親しみはある。どちらも行動力をすべて消費するのに最大一時間以内ぐらいにしかならない。とはいえ、時間が経てば行動力は回復するのであって、無駄なくプレイをすれば一日二、三回ぐらいはログインすることになる。まぁどちらも最大一回のログインで一時間なのであって、時には10分ほどで終わることもあって実際にはそんなに時間占有はそれほどでもないのだが、これらもサ終になればより時間が自由になるだろう。


 で、やはりいろいろ考えてみると、これからのブラゲ、大きな流れではまぁ衰退の方向に行くだろう。課金要素との兼ね合いもあって、ゲーム性に未来はないし、そうなるとキャラクター性やテキストで惹きつけるしかないのだが、継続してそれらを魅力的に提供できるか…と考えると、もうこれは自転車操業になるしかなくって限界があるのではないかと思われる。なかなか難しいところではあるが、自分も暇つぶしにと手掛けたブラゲにそれなりに時間を食われてはいると思うので、いろいろなゲームのサ終を機に見直しを迫られるとは思っている。で、自分のことはさておき、ブラゲ界も転機に来てはいるんだろう。ゲソの方はまだ継続するみたいだが、単なる想像でしかないが、収益的には厳しそうなので城姫クエストもいつ終わってもおかしくない。あと収益的にはまだ維持できそうではあるが、より廃課金に依存してるガルフレはこの先景気が悪化するとその時点でサ終になりそう。課金要素が姑息な艦これは、今までの蓄積もあろうし自分がやってるサービスの中では安定性が感じられるので、2~3年ぐらいは大丈夫だと思うが、その先は運次第だろうとは思ってる。


 しかし、ゲームシステムに卓越してるものがあったわけでもないのに、式姫の庭のサービスに感じてる愛着は自分の中では結構深いものがある。これ結構不思議。

とりのさいころむね肉親子丼。

 自分結構親子丼が好きで、鶏肉が安く入手できたら作ることがある。というか鶏肉自体が好きなのだ。ところが、鶏肉、保存性が悪いと感じてる。牛肉はもう本当に自分で金を払ってまで買うことがなくなったと言っても良いぐらいになったから関係ないが、豚肉と鶏肉を実際に買ってみると、豚肉のほうがちょっとばかし長持ちするように感じる。鶏肉は三日以内に消費しないともうダメっぽい。
 で、本題の親子丼だが、自分はむね肉よりもも肉のほうが好きなのだが、値段がかなり違う。近場の肉の安いスーパーだと、安売りの際、もも肉は100㌘98円ほどになるが、むね肉は100㌘58円ぐらいになる。これは結構でかい差だと感じていて、それでも金銭的に余裕があるときはもも肉を買っていた。しかしなんとかして食費を切り詰めたく、むね肉を利用できないものかと常々考えていたのだ。まぁだったらサドルなんて買うなよというツッコミはなしの方向で。
 それで前にネットで目にしたのが、むね肉に片栗粉をまぶして使えばもも肉の食感になるというもの。なるほど、片栗粉は麻婆豆腐を作る際のとろみづけに利用するから、あのねっとりした食感を付け加えるのかと感心したのだ。実際普通の親子丼をつくる要領で、適当に切ったむね肉に片栗粉をまぶして作ってみたところ、なるほどもも肉に似た食感になりはした。
 しかし、問題があって、それは、親子丼に使うような切り方だと、肉は結構な塊になるのであって、片栗粉をまぶした表面部分は確かにもも肉っぽく感じるのだが、歯を肉の内部まで噛みすすめると、そこには片栗粉の影響が届いてないむね肉そのものの食感が残っているのであり、あのむね肉のパサパサ感が興を削ぐのだ。


 それで、しばらくむね肉を使うことをあきらめていたのだ。とはいえ、やはりむね肉の安さには抗いがたい魅力がある。なんとかあの食感でも口当たりが気にならない調理方法はないかとぼんやり考えていたのだが、ちょっと前に思い当たることがあって今回それを試してみたわけだ。



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 その方法とは、むね肉をサイコロ大ぐらいの小ささに切ればよいのでは?というもの。片栗粉の影響が内部まで及ばないのなら、その内部を思いっきり小さくすれば良いんじゃね?と思いついたのだ。そこで、小さくして片栗粉をまぶしたのが上の画像。接写したので分かりづらいが、むね肉のブロックの半分をまるでちぎったかのような大きさまで小さく切る。刺し身の平作りにするように何枚かに切りそろえ、それを格子状に切断する。片栗粉もジプロックに入れてむね肉を放り入れて袋ごと揺すればよいのだが、なにしろ片栗粉を毎日使うわけではないので残った片栗粉が劣化することを恐れて直接ふりかけた。足りなくなるか余るかということになるが仕方がない。


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 親子丼を作る鍋に油を敷いて焼く。鶏肉は火を通しすぎると硬くなるし食感も悪くなるが、中まで火を通さないと腹を壊す可能性が大きくなる。なので個人的にはなるべく火を通したいと思ってる。しかし親子丼ならもも肉を焼かなくても直接だし汁に放り込んで煮込むのが普通。自分もできるだけ手間をかけたくないのでそうしたいのだが、ここは思案のしどころで、少なくとも表面を焼いて鶏肉と片栗粉の親和性を高める必要があるのではないかと判断した。だし汁に入れて煮込むと、どうしても片栗粉が肉の表面から剥がれてだし汁に溶け込み、そこで麻婆豆腐やかに玉のあんのようにだし汁にとろみが付いてしまう。できるだけそれを防ぎたいのだ。あと、できるだけ鍋を揺するか、菜箸などでかきまぜながら焼く。表面についた片栗粉のお陰で肉と肉とがくっつきやすくなっているからだ。後述の通り匙ではなく、箸で食うのならもしかするとある程度肉同士がくっついているほうが食べやすいかもしれない。
 ちなみに画像は親子丼用もしくはオムレツ焼き用に買ったティファールの20㌢のフライパン。フライパン自体が小さいのでそれでむね肉の大きさが類推できると思う。


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 玉ねぎを入れて煮込む。むね肉は小片になっているし、あらかじめ焼いているから煮込む段階で肉の中身まで火を通す要素は少なくて済む。だが、たまねぎにもある程度は火を通さないといけないのでそのバランスを掴みきれてない。


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 これも接写し過ぎでよくわからなくなっているが、小さな肉がたくさんあるのがわかっていただけるであろうか。ちなみに卵は2個使った。どうせ片栗粉のとろみもついているし、実は1個でも良いのではないかと思ってる。次の機会があれば1個で試したい。あと肉が小さいので食す際は匙がよいと思う。箸だと御飯の上に肉がうまく乗らないとつまんでは口に放り込むという手間がかかると思う。


 まぁ味の方はどうせ親子丼なのだからどうでもいいとして、肝心の食感だが、結論を言うと目的は達成されたと感じた。むね肉のあのパサパサ感が全く無いかといわれたらそんなことはないだが、それでも大きな塊を噛み込んだときのようにはっきり感じるものではなかった。あんまり数値で表現するのも胡散臭いが8~9割はもも肉の食感に置き換わったといってもよいほど。


 あと、問題なのはやはり手間がかかること。肉をサイコロ大に切るのはまぁいいとして、それに片栗粉をまぶすのがちょっとめんどくさい。なにより個数が増えているのがアカン。時間にしたら3~4分ほどになると思うが、もう料理するのがめんどくさくなっている心理状態でわざわざこの下ごしらえをするか?と言われたら自信がない。
 金銭的にもメリットは有るんだけど、本当に有意差があるかどうかはちょっと判断しづらい感じかな。今ドキだと片栗粉は300グラムで100円前後だと思うが、さすがに三分の一もは使わない。まぶす量にもよるが、まぁ大体10円だとかだろうが、20円ぐらいになるとは思えないぐらい。でも、一食に使うむね肉の量にもよるが、100㌘58円の肉を使い、それに10円20円ほどの片栗粉をまぶしたら、確かにまだもも肉だけを使うより安くは上がると思うが、大幅に得したとよろこぶようなものでもないかなというぐらい。まぁスーパーに肉を買いに行って、肉売り場でさぁ、肉を細切れにしてそれの一つ一つに片栗粉をまぶすか!とやる気が出るかどうかという、気力の高さ低さによるとは思う。個人的には全然アリなんだが、やはりめんどくささが日常化におけるネックなんだよね。

ルフレふむふむ、5000位以内だった。

 当初の計画では今回のふむふむもフルマカ目指すつもりだったのだが、いかんせん平戸掘りに手間がかかりすぎた。艦これでも予定では日曜にはE5-2まで攻略済みにしておくつもりで、月・火とネジ獲得の通常海域周回ではあるが、それでもふむふむに時間をつぎ込むつもりだったのだ。生活リズムも崩れていてふむふむに手間を掛けられなくて、結局昨日の時点でも下位SRとれてなかったはず。
 しかし今回の下位SRあんまり人気がなかったせいか、おいかけるのは今までより楽だった感じではある。実はLv100に達したのはふむふむ終了30分前を切っていたのだが、それでも5000位以内。もし下位SRが人気キャラだったら、このタイミングだとLv100に達しても7000位とかそんな感じになってたと思う。
 あと、終了一時間前ぐらいに金ピース引いたら、一周目は結構かかって60~70枚でぷちが引けたのだが、なんと二周目は、10か20ぐらいでぷちが引けた。それてもって5000位ちょっと超えるぐらいだったから、これはなんとしても5000位以内になって、ぷち三枚目を確保しなきゃという気にさせられた。まぁ走り続けたら5000位から弾かれることはないでしょとの目論見だが、結果的にもそうではあった。



 しかし、やっぱ3000位以内に入っておきたかったかなという心残りはある。とはいえ、前にそうだったときはアニメ見ながら時間をかけてポチポチやってたし、今回それがなかったから無理もないという。おそらく少なくとも10時間ぐらいは足りないと思う。で、今回要したのがSAOアリシゼーション。今期は続編をやってたようだが、いわゆる第一シーズンのものからチェック。結局今日だけで第8話までだったから、半クール分しか消化してない。


 ちょっと下心出して、上位SR二枚取れないかなとか都合の良いことを最初考えてたのだけども、上位は上位で人気キャラのクロエだから、こればかりは時間をかけていてもなんとかなったかはわかんないな。

アニメ終了番組、その8

  • ぼく勉

 別に驚くほどのことでもないんだけど、まさか本当にケリをつけるとは思わんかった。最後には誰もが志望大学に合格するのはそうだとしても、恋愛面でもフツーの萌えアニメっぽく誰も選ばないという〆方は珍しくもないので、きっとそうなんだろうと思っていた。ネタバレしないようざっとネットで調べてみた限り、原作まだ終わってないようだが、ちょうど受験してるとかそういうあたりらしくて、アニメのほうが早めに決着がついた形になってるらしい。原作も同じ結末になるかどうかわかんないのだが、アニメ版は原作をなぞってる感じらしいし、フツーに同展開になるんじゃね?とは思うが、アニメ版と原作とで別ヒロインルートになるのは二度楽しめるということなので、エンタメ作品としては全然アリではある。どっちにしろ、連載終了を待たずにアニメ版の決着がつくということは、シリーズ構成と原作者の間ですり合わせはあったということになる。
 ただ、終わってしまったからなんとでもいえることなのだが、やはり主人公の善行に対してどのヒロインが報酬として与えられるか?ということについては、うるかがそうであることには納得できる展開にしてたんだなと思わざるを得ない。学校からの依頼なのではあるが、だからといってご褒美が桐須というはずはなく、元々が特定枠推薦なのだから、学校と主人公との間に貸し借り関係は完結してる。なので、ヒロインズが学校からの依頼による以上の善行を受けたことに対する報酬として、社会が彼に最上の嫁として誰を褒美に与えるか?というところ。まぁどのような欠損があろうとも本人が望めばそれが功労者にとっての最上の報酬になるわけなんだが、身も蓋もないことを言ってしまえば、文乃も理珠も喧嘩したら数日は口も聞いてくれなくなりそうだが、うるかはそんなことはあまり考えられないので、それだけでもう明らかといって良い。
 あと二人が合うかどうかなのだが、そこはお互いが尊重しあえるようになるうるかが適当になる。泣きぼくろちゃんもうどん娘もそりゃ得意分野では主人公を凌駕するとは思うが、かといって主人公が文系の素養も理系の素養もないわけではなく、成幸はそりゃ相手を立てるであろうが、ヒロインズにとってはそれだけでは相手に優越することにはならない。ところが成幸は全くの金槌だったわけで、それだけは逆立ちしてもうるかにかなうはずがない。しかもうるかにとってはその優越してるはずの能力は、かつて成幸に励まされて特筆するほどのものになったわけだから、マウンティングの道具になるはずがない。なので両者の得意分野がそれぞれ相手を攻撃するものになるんじゃなくて、二人の絆を強化するものになるわけだから、二人が結びついたらそりゃうまくいくはずでしょという仕組みになってる。ヘンな話、水着回にもそれなりの意味が与えられていたわけで、こうやって後から考えてみたらなかなか考えて構成してるんだなと思わざるを得ない。
 自分も泣きぼくろちゃんは結構な嫁候補だと思っていたのだが、原作者(もしかすると原作は文乃ルートなのかもしれないが)、最初っからうるかが本命と決めて物語を作ってると思う。で、そうであるという色を出したら読者にとっては出来レースであることが丸わかりで白けるために、他のヒロイン、特に文乃を有力なアテ馬として描いていたというわけだ。ところが読者投票では桐須先生が一位になってしまってるわけで、いちおう桐須も候補の一人という描き方をしてたではあろうが、メインの三人娘よりは物語上格下なのは明らかなのであって誤算だったのではなかろうかと思う。桐須も文乃も読者投票ではうるかより上位なのだから、魅力あるライバルとして描けていたということについては大成功なのだが、よりにもよって桐須が一位かよというわけなのだが、まぁこれはさすがにイレギュラーだったのだと思う。
 あとちょっと現代的だなと思ったのは、学園祭の花火で誰が触れ合っているかのあのシーン。普通嫁が報酬として与えられる際には、昔話だとそれは当の嫁自体ではなく、割と父親が娘を相手に与えるという形になっている。そしてうどん娘も泣きぼくろちゃんも、そりゃ愛娘を手放すのは惜しいからしぶしぶという形ではあるが、公認という形で既に主人公に与えられている。そう考えると、うるかの場合、自分の記憶上は両親が物語に全く登場してない。そして花火の打ち上げの瞬間、うどん娘と泣きぼくろちゃんは友人に押されたが、うるかの場合は自分が飛び出してる。他薦であるということはなにより推薦しているその他人も味方につきますよということなのであって、昔話で父親が娘を与える構図と同じである。そしてそれは平安貴族が嫁の父親が高位であればあるほど出世できたから、結婚相手もそういう家柄重視であったことの名残でもある。それがうるかが身一つで「自分を与える」という行為に出て、それが叶えられるという展開は、なるほど現代的だなといったところ。ヒロインズの二人が自分で飛び出さなかったのは、泣きぼくろちゃんの場合主人公とうるかの関係性を知っていたからではあるが、やはり物語上では二人共自分が主人公の報酬としてはふさわしくないと自覚していたという描写になってる。ただ、今まで主人公が尽くしてくれたことに対するご褒美として、「もし主人公が望むなら報酬として自分を与える準備は既に完了してる」というのは今までに他の二人がいないところでアピールはしてるわけで、そのへんかなり原作者は手をつくて描写してると考えざるを得ない。しかも、この作品、テーマが「お前らしっかり勉強しとけよ」というものでありながら、だからといって、勉強ができることと恋愛が成就することとは問題が全然別ということもしっかり描いてることになってる。見合いが主流だった時代は人並みに仕事ができて嫁入り修行が完了していたら(=勉強ができるということ)、恋愛は結婚後にしてください*1というものだったであろうが、恋愛をしてから合う相手を決めなさいみたいなところも現代的。そして現代的だからといって現実社会の弱肉強食的な食い散らかしってのではなくて、かなり理性的なものを求めてるのもちょっと感心する。表層的なところではから騒ぎもさせてるんだけど、ラブコメのラブの部分もそれなりに真剣に練り込んでるように思えた。
 まぁこの作品のメインのテーマ、どう考えても勉強しろぐらいしか言ってないし、むしろ勉強に価値を置いてないのは最初っから選別されてターゲット層になってないわけで、そうなると物語としての腕の見せ所はラブコメの部分ということになる。で、原作を読んではいないのだが、こうやって視聴を終えてみると理想とは言わないまでも標準的な人間の描き方として誰を恋愛の有り得べきモデルとして挙げるかというところから逃げてないし、その過程も丁寧に描いているのはちょっとジャンプ連載とは思えない感じ。おそらく人気がどれだけ出ていようとグダグダ連載を続けさせるわけでもなさそうだし、H☓Hでちょっとは反省して作品を一つの物語として完結させるんだろうかとちょっと感慨深いものがある。

  • この音

 よく走りきったなという感じ。メインキャラの久遠愛が一般的な雨ざらし捨て猫を拾う不良みたいなキャラ造形なのが最初気にはなっていて、そのへんB級的な作品というイメージがあったのだが、浪花節的なエピソードの組み合わせ方がうまくて手のひらでうまく転がされたという感想。これは自分もちょっと驚かされたことなのだが、メインヒロインの母親のセリフで気付かされたのが、この作品のメインテーマが「人と人との支え合い」だったこと。なんかもう視聴し終わった今では、愛が主人公だったのかさとわが主人公だったのかよくわかんない状態になっているのだが、とりあえず最初のキャラたちが支えられることによって次の展開では支える存在になり、それらが連鎖反応を起こして互いに高めあっていく構造になってるのに、よりによって最後に気付かされることになるとは自分も耄碌したなと思った。で、一番最初に支えたキャラは、当然支えるだけ、つまり贈与をしたという主体になるわけだが、この物語の〆がその最初の贈与者である愛の祖父に対する感謝であるというところからも明らか。
 自分が箏曲を好きだということもあるのだが、この作品うまく作れば音楽作品としてもっと出来の良いものに出来たのになというのがある。最後で主人公たちの演奏をフルで聴かせる展開になったのだが、これ、個人的には説明が過剰すぎと感じた。で、せっかく今までに琴の一音が大事だと言っていて、そのシーンすごく説得力があったので結構驚いてたのだが、それだけのものがあったのだから、他の箏曲もワンフレーズでもいいから多数出して曲の紹介もっとすればいいのにとずっと思っていた。ヘンな話、自分にとってはこの作品のほうがキャロチューよりよっぽど合っていて、キャロチューのように社会問題を取り上げることはないのだけども、むしろキャロチューのように社会問題を音楽がなんとかする可能性がある…ってよりも、個人的な人間関係のトラブルを渾身の演奏が救うこともあるってほうがよっぽどリアリティがあってドラマと音楽の親和性が高そうだと思ってる。最終回の、シロートでも感動させるものがあるのが音楽といってたように、不特定多数に向けて作られたはずの曲が、まるで自分に語りかけてくるかのように受け取る人がいるわけなのだから、そりゃ音楽に卓越して長期間携わってる人で演奏を通じて伝わるものがあるってのは、もうそれはそれは説得力があるというしかない。なので、浪花節を散りばめたこの作品いかにも日本人ウケしそうだし、自分もできればいろんな箏曲を聞きたかったこともあって一段上を期待してしまう。とはいえ、この作品、原作が漫画だし、もちろん最初っからアニメ化を期待して話が構成されているわけでもないから土台無理な話ではある。上記の天泣の説明が過多というのも漫画由来だから言語化するのも当然だし、この作品もおそらく原作を無視した展開はないはずだから、こうするしかない。
 どうしても和風素材としてちはやふるとの比較をしてしまうんだが、あちらはあちらで出来が良くて、だからこそ今の今まで連載が続いているのだろうが、おそらくこんなに続くとは原作者も思っていなかったであろうし、長く続くがゆえにグダグダも感じてしまうのだが、こうやってこの作品が完結してしまうと、全体の展望がしやすいのか、負けず劣らずドラマとしてよく出来ていて単純に優劣をつけがたいぐらいには思ってる。というか、もしかして、全国大会に向けてまだこの作品連載続いてるのか?。
 視聴開始時はダイジェスト風味というか、いかにも物語が先を急いでいる感じで大丈夫か?とも思っていたのだけども、こうやって完走してしまうとかなり満足度が大きかった。もっとドラマに深みをもたせられないかとか、どうしても完成度の高さを求めてしまうのではあるが、音楽要素とのバランスを考えると、これはこれでエンタメ作品として調和は取れている。キャラをどん底に突き落とせば、そりゃ文学性は高められるが、そうしちゃうと音楽やってる場合じゃないだろということになるわけで。個人的には琴に興味があって、ちはやふるとの比較という視点もあった程度で、それほど強い意欲があって見始めた作品ではなかったが、望外に得られるものがあったという感じ。

艦これE5-1、クリア

 編成構成は乙平戸掘りと全く同じ。だが、削り時とゲージ破壊時は道中支援を入れたし、ゲージ破壊時には決戦支援に対潜航空支援を入れた。あと基地航空隊は水雷マスに陸攻4集中は同じではあるが、東海4は初手潜水マスとボスマスで分割した。
 変更点だが、道中支援を入れたので、基地航空隊を投げた水雷マスは単縦陣にした。敵の編成にツ級フラグシップが混ざるためだが、これでも事故は起きた。基地航空隊を投げると、敵艦を四隻沈めてくれることはあるが、大抵二隻止まりになることが多い。そのときは黄ツ級で損傷に追い込まれることが多い。道中支援でさらに敵艦の数を減らすことができるが、これも運。結局単縦陣だけで終わらせたが、もしかすると警戒陣でつっきるほうがよいかもしれない。警戒陣だと水雷マスでは道中砲撃支援が無駄になるので出さずに済む。ボス前マスでも来てくれるが、やはり警戒陣では一隻でも沈めてくれることは稀で、与える損傷も軽微。
 東海4を初手マスに投げたのは、やはり敵艦隊が強化されるため。まず、日向の先制対潜攻撃がアテにならなくなる。乙のときは随伴を狙ってくれたらかなりの確率で撃沈してくれるのだが、甲だとmissが連発する。あたっても撃沈に至らない場合があって、そうなると敵四隻編成だと旗艦が小破ぐらいで終わってしまい、開幕雷撃でこちらに損傷がでる。敵が三隻編成でも日向が随伴を撃沈してくれるなら問題ないが、撃沈してくれないと旗艦に攻撃が2回しかいかず、そうなると中破大破で終わることが多く、やはり損傷させられる。なので、基地航空隊を分割一回なげて、随伴を一隻であっても減らすことが重要になってくる。ボスマスは乙でも先制対潜攻撃で倒せてたから、甲で基地航空隊を一回に減らして砲撃ターンにずれ込んでも大抵撃沈まで追い込める。但し、旗艦の装甲が高められるし、随伴も容赦なくこちらの駆逐艦を大破中破に追い込んでくるから、ヒヤヒヤすることもあった。攻略だとS勝利する必要はなく、旗艦だけを撃沈すれば良いのだけども、油断するわけにはいかないぐらいの戦力バランスにはなってる。やはり甲での平戸掘りはやらなくて正解だったと思う。
 しかし、甲になると道中もかなり厳しいので、第2ゲージもキツそう。だが、まずはネジ獲得のための通常海域に出撃が当面の作業になる。


 あー、あと、猫発生が止まらない。昨日までは割と出撃中に猫ることが多かったんだけど、今は出撃中ではなくて、一定時間放置した後の操作でほぼ毎回猫る。少なくともこの症状、12月27日の夕方以前には発生してなかったと思うので、なんとかしてもらいたいところ。実は運営にも不具合報告をしているのだが、28日深夜に返信があり、解析中とのこと。もう30日なんで、本当に対応してもらってるのなら気の毒ではあるのだが、PCやネット接続の構成を替えたわけでもないのに通信エラー発生なのだから、普通に運営だとかユーザーの原因というよりは外部由来のものだとは思うんだけどね。攻撃されてるんだったら以前にはTwitterなんかで攻撃中のアナウンスがあったし、それがないのだったら単純に年末になってトラフィックが増加してサーバーに負担がかかって不具合が発生してるだけとは思う。返信メッセージを読む限り、なんか不正ツールを使ったかもしれないからそのときは対応しないとも読めるので、なにその喧嘩腰って感じだが。
 というか、なんでリジューム機能つけないかねと思う。他のゲームだとFlash上のですらそれがついているサービスもあるのに、Html5の切り替え時に出来ないはずがないと思うんだよね。いちおう猫れば、出撃中のそのマスでの消費資材だけは返してくれるんだが、そのマスで受けた損傷状態はそのまま(要するに大破なりの損傷が発生したらそれを回復するバケツや資材はユーザー負担)だし、疲労状態は問答無用で-15だし、プレイした時間を補填してくれるわけではないししようもないから、別に猫った以前の状態回復をしてくれるわけではない。一方的にユーザーが損をする状態だからとんだ大名商売。通信エラーが出たところまで状態を戻すだけで、それで運営が損をするわけでもないからなんでやらないのかと思うのだが、それで文句なくまた最初からプレイを繰り返すと考えているんだったらホント商売ナメてるなとしか思えないんだが…。
 なんか考えれば考えるほど腹が立ってくるというか、陣形選択ボタンを押したら、少なくとも夜戦突入前までの戦闘処理はもうサーバー上では終わるわけで、昼戦で敵艦が全滅してれば、実際のプレイではユーザーの操作全くなしで戦果確認画面まで遷移してしまうから、ドロップ艦すら決まってるはず。なので、サーバー上での処理が終わって、その戦闘紙芝居を見せてるだけなのに、敵の最後のユニットを撃沈して(つまり、ユーザーは運営の意図通り素直に戦闘紙芝居を最後まで見てるわけで)通信エラーが発生してなんで戦闘がなかったことになってる*2のかオカシイだろ。

サドルまだ届かない。

 まぁ届かないならじっと待ってろぐらいの気持ちでいいのだと思うが、実は日本のネットショップで購入した商品が昨日発送で今日届いたので怒りが再燃。サドルがいまこの瞬間どこにあるのかわかんないが、少なくとも24日20:00頃には成田にはあったので、今日届いた荷物の発送元が静岡だったから、成田静岡間の距離を考えるとあまりにオカシイという。ちなみに今日届いたのは日本郵便でのもの。サドル、USPSの取り扱いだから、おそらく日本郵便の取り扱いだろうけど、だとしたらなんで?と思わざるを得ない。24日晩についていたのなら、少なくとも通関作業は25日にはしてないといけないし、課税対象額10000円の総額16666円未満なのだから課税手続きになるはずがないし、危険物検査のサンプルになったとしても中に入ってるのはサドルだけなのだから時間がかかるはずがない。普通25日当日中には終わる内容だしどんなにかかっても翌日26日には作業が終わってその日の夕方には国内に放出されるはず。なのに、27日になっても国内に回らなかったから月曜の今日になっても届かなかったということなので、どれだけ怠慢こいてるのかという感じ。会社組織が別なんでかんぽ詐欺事件とは関係ないのだけども、もしかしてその余波で揉めてるのなら少しは待とうかぐらいには思うんだけど、昨日静岡発送の荷物がちゃんと処理されて今日届いてるのだから、休日休みでもないし、同グループ他社のゴタゴタが影響しているわけでないのは明らかなんで、もうなんというかね。国際郵便に疎い弱小国ならともかく、宗主国のUSAだし、郵便番号も請求されてそれが記載されてるだろうから間違いが挟まる余地もない。ホント郵政民営化でサービス悪化したとしか。

*1:別に見合いが主流だった時代にも合う相手が見つかるまで見合いガチャを繰り返してリセマラすればよかったわけで、そんなに選択肢が制限されてばかりというものでもない

*2:実際の処理としては戦闘紙芝居を見終わりましたよというユーザークライアントの通信をサーバーが受信してからドロップ艦を決めているのだろうが、それでも戦闘した事実もその結果も出てることに変わりはないし、ヘンな話、そういう処理なら戦闘紙芝居見てる間に障害が発生する可能性が高まるから、見せずに結果だけさっさと表示しろというユーザーの希望があったら叶えられなければいけない。

アニメ終了番組、追加その7

  • 中華

 因縁の相手と次に勝負というタイミングで終了。おそらく続きはあるのだろうが、そのへんスポンサーの都合か何かかな。
 なんか時代を感じさせる作品だった。初回烏骨鶏の話でなかなかのものと思っていたのだが、裏料理界云々でどうにも肩透かしを食らった感じ。レオンとの対決で萎えたのだが、氷の包丁を素手で握るとか、凍傷になる方が、なにか包丁を布で巻くより感覚的にまずいはずなのだが、あくまで忍耐に頼る選択をとっていることや、直射日光下で、氷の表面に極薄の刺し身を貼り付ける…とか、どう考えても水っぽくなるだろうと思うので、そのへん苦笑するしか無かった。
 だが、点心勝負で、伝説の調理人が若手の工夫に感服して自分も修行の旅に出る展開とか、上述の烏骨鶏の食材化を見込んで飼育に命を懸けるとか、個人としての心意気の部分は目を見開かされる思いがしたので、なんとも荒削りな感じ。このエピソードの部分を原作漫画で目にした記憶は全く無いが、過去この漫画を目にしたときは今こうやってアニメを視聴したときに感じた陳腐さは感じてなかったから、どういう心境の変化なのか自分でも戸惑ってる。
 自分が大学生の頃中国を初めて旅行したが、例えばそのときに杭州で食べた西湖醋鱼などは日本では全然メジャーじゃなかったし、本当に作り方を知ろうと思えば中国図書を扱ってるところから調べなくちゃならなくて、アクセスが非常に困難だったが、今やネットでggれば数秒でいきあたるわけで、本当にそれでうまいのかどうかわからない創作料理を出されたところで個人的には全然迫力が伝わってこないので、そのへんはもう時代の変化なのかなと思うしかない。料理で人を幸せにするという理念自体はマズくはないが、今なら料理で人間関係のトラブルシュートをするというのがトレンドで、技工勝負とはなんか上滑りしてる感じ。そして調理に伝説の厨具とやらが必要な理由もいまいち納得できないし、今回の話で言えば、七星刀と伝説の厨具に違いをつける必要はあるのかとか、さっぱりわからん。つまり、理念やキャラクター性、小道具など、それぞれに魅力はあるんだけど、いまこうやって視聴するとそれらがちぐはぐに感じられてしまった。
 なんやろ?、ホント時代の変化というしかないのだろうが、素っ頓狂な展開でもなにより勢いが感じられるし、それは今やグローバル化してたいていのものは手軽に入手できるようになって世の中便利になってはいるのだが、だからといってそれで生活が豊かになったわけでもないし、そういうことを踏まえると、この勢いが懐かしくも感じるし、かといってこういう要素が時代遅れでもう必要なくなったものだとも思わない。そういう意味で光るものはいろいろ感じられるのだけども、要素の組み合わせ方がもうちょっと洗練されていたらよかったのになぐらいには思ってしまった。いうなれば、人工衛星が全地球上をスキャンできる時代に前時代的な探検なんてありえないけど、でも別に地球上に個人個人として知らない要素はたくさんあるし、そういうものにロマンを感じて日常を冒険的に過ごすことぐらいはまだまだできるだろうという意味で、この作品のテーマはいきてくるんじゃないかとは思うんだけどね。

  • 慎重勇者

 こうやって通して視聴し終えてみたら、意外にフツーの物語だったという。最初主人公の慎重要素はあくまでキャラクター性だと思っていたんだけど、結局彼が慎重だったのには理由がありましたという構成になってるわけで、問いかけがなされて答えが与えられるという形。これは厳しい言い方になるが、主人公の性格付けにあれだけ魅力があるのに、なんでそれを帳消しにしますかねといったところ。言うなれば、手品を見せてる間は面白いのに、種明かしをしてしまうと途端に色あせてしまうアレ。この世に魔法があるわけじゃないから、種も仕掛けもあることはわかってるんだけど、それがどういう仕組みかわからないからこそ不思議に思うわけで、一度種明かしをしたら興が醒めちゃうじゃんという。しかも種明かしの方法に、イシスターに全部セリフとして喋らせてるのがいかにもエクスキューズという雰囲気でうーんといったところ。ただ、難しいところで、主人公の突き抜けたあのキャラクター性も彼の信念の強さが故という補強になるし、広げた風呂敷をたたみきって見せるという意味では物語のまとまりはよくなるわけで、この〆かたが悪いというものでもないと思う。ただ、個人的には理由をあんなに懇切丁寧に説明しないほうが底知れなさが維持されたであろうし、主人公の意図はなんだったんだろうと読者が類推する余地があったほうが文学としては奥深くなったと思うので、こんなに理解の幅を狭める構成にしなくてもよかったのではとは思った。
 ただ、どうせ必殺技で勝負が決まるんだったら最初っからそれやっとけという割り切りだとか、そのへんの既存の戦闘シーンを揶揄するスタイルだとか、手段の最適化だとか合理化そのものをパロディにしてしまう構造は胸がすく思いがしたし、目的達成のために冷酷ともいえる判断で優先順位をつけていく豪快さ、また世界を救うことは具体的にどういうことなのかを考えさせる構成などはこれはもう出来すぎているというしかない。しかし、彼の本意をわざわざ言語化しなくても、マッシュやエルルゥを救うエピソードで十分視聴者に伝わるようになっていたわけで、なんで無粋なことをしちゃうかねぇという心残りはある。次の話はどうなるんだろといつも楽しみになる作りだったし、まぁ惜しいところはあっても今期では他より頭一つ抜けてる作品ではあった。

平戸ドロした

 秋霜が泥して乙難易度に切り替えて周回を続けて100周は越えた。前にも述べた通り、乙でも泥率2.5%ほどらしいから、まぁせいぜい50~60周ぐらいすればそのうち泥するでしょと思っていたから、思いっきり沼ったことになる。ちなみに乙は札が有効になるからE1~E4で使った艦は投入できないので編成は新たに組まねばならない。
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 対潜艦を増やして空母も重巡も引っ込めて道中の制空優勢は捨てることになる。ぜかましさんとは別のサイトの編成例を参考にした。基地航空隊は陸攻4を二戦目の水雷マスに、東海4をボスマスに集中。自分は秋霜掘りの際、道中の基地航空隊は軽空母マスに投げていたので水雷マスに投げるのを不思議に思っていたが、道中支援を入れないため、対潜装備満載の駆逐4だと水雷マスではどうしても取りこぼしが出てしまい、閉幕雷撃で大破が出るためらしい。軽空母マスは確かに軽空母が脅威ではあるのだが、警戒陣を使えば一発大破以外はエイムを回避艦に向けて命中を下げられるし、敵の陣形が輪形陣なので閉幕雷撃がほとんど怖くないこと。実際に周回したところ、軽空母マス、確かに開幕空襲による一発大破は出たが、砲撃戦での軽空母による大破はおそらく3~4回ほど。開幕空襲の一発大破も軽空母のCL2が出たと思われることによるものと推測される。閉幕雷撃による大破はおそらく一度もなかったはず。ちなみに初霜がよく大破したのでこれはオカシイと思ったら耐久が4nなのに気づいた。それで結果的に終盤になってからではあるが、海防艦による近代化改修で32→33にしてある。
 秋霜掘りのルート開放でいちおう丙で15S勝利、そして乙で98勝ほどしてる。なので合計100周以上。これだけ周回したのは初めてというぐらい沼った。poiを参照したら平戸ドロ率2.5%で低いのだが、それでも泥する艦の中では一番ドロ率が大きいらしい。
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 平戸のドロ率の半分しかない明石が2隻ドロップするぐらい(一隻は即カンカン)なので、釈然としない。60周もすればドロするでしょという大雑把な予測をしたが、それでもドロ率2.5%で60周したときのドロ率は78.1%になる。60周した時点で運の悪い20人に入ってしまったわけだが、さらにもっと悪い運のヒキなのだからどうにもやりきれない。
 道中大破撤退も、最初の10周ぐらいは到達率が半分ぐらいでどうなることやらと思ったが、別に装備を変えるわけでもないのに周回を繰り返すうちに少なくなり、体感で撤退率が6分の1ぐらいに収束してたと思う。それでも基地航空隊のお陰か、ボスマスに到達すれば必ずS勝利してた。とはいえオマ環だとは思うが、猫襲来で出撃が無駄になったのはとても痛かった。ボスマスでも敵の最後の一隻を撃沈し、戦果確認画面に遷移する直前で猫が発生したのも4~5度ぐらいあった。
 甲と乙ではドロ率がほとんど変わらない上に、おそらく甲と乙ではボス到達率とボスマスS率が違ってくると思われるので、乙で掘るのが最適だと思ったのだが望外に沼った。S勝利が乙のみで100弱とはいえ大破撤退してることも考えると120出撃ぐらいはしてる。一周あたり10分だと考えても間断なく周回してたと仮定して、一時間に6周ということは、少なくとも20時間は平戸掘りに費やしているという計算で、実際には疲労抜きとかでもっと時間はかかっているわけであり、丸々一日24時間以上は攻略ではなく掘り作業だけに時間を無駄に費やしてると考えると如何に空虚な作業だったのかと恨み言の一つでも言いたくなる。
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 ガシャン率は三分の一に設定してるようだしドロ艦全47種で平戸のドロ率が一番大きいのなら、72S勝利したら全員が入手できるぐらいにはしとくべきでしょ。

アニメ終了番組、追加その6

  • 暗殺者

 なんとも不思議な作品。最初受賞作だからというのを目にしてそれなりに期待していたのだが、中盤まで視聴して、テキスト的には見るべきものがないなと思っていたのだが、終盤あたりでマイナス評価みたいな印象はなくなって、いざ視聴し終えてみたらそれほど悪い作品でもなかったなというもの。全体的に雰囲気アニメだなと思っていたが、原作がラノベなら、そのイメージはアニメ化に際してのものだろう。でもこうエピソード上この作品で起こってる事件はなんか夢物語のようで、ちょっと考えてもなんのメタファーなのか思い当たるものがない上に、もしかしてこれはわざと現実社会を想起させるものではなく、むしろそれから隔離することで人間関係を浮かび上がらせるものなのかもという気がしないでもない。
 それぞれのエピソードを視聴している最中あんまり気にならなかったのも不思議だが、そもそも貴族にしか発現しないマナとは何のメタファーか、おそらく実子であることに間違いない主人公がなにゆえ父に疎まれ、しかもマナを受け継がなかった設定にどのような意味が込められているのか、よくよく考えたらもうちょっと考えてもよかった。また、先生が孤児出身ながら、あれだけ貴族の立ち居振る舞いを身に着け、いかにも包容力のある人物に仕立て上げられてるのも、おそらくこの作品がおんなのこ向けというよりはおとこのこ向けでありそうなことからも何らかの意図がありそう。
 が、まぁこれ、近代初期に欧州あたりで流行ったと思われるファンタジーのスタイルで、そのこと自体が現代日本が激動期であるってことの主張なのかもと思ってみたり。そして、それをこの作品の魅力としてよいのか迷うが、そういうスタイル*1になにか触発されるものがあったのか、ベテラン声優が生き生きとして演技しているのが結構心地よかったという。世の中欠損のない人間はいないんだから、多数のターゲット層に、自分の弱点を克服するために努力することの大切さだとかをメッセージとして含んでるってありきたりのテーマを述べてもよいのだけども、もうちょっと深堀りして隠れたテーマ性を個人的に見つけようとしてもよかったかもとは思った。雰囲気アニメだなと思って早々に読み込むことを放棄して眺めているだけって感じだったので。

艦これ、猫大発生中。

 平戸掘りをやってるのだが、一向にドロしない。先週秋霜掘りで15丙撃破した以外に、乙掘りでもう50撃破しているのだがどうにも。丙泥率1.5%、甲のほうが若干大きいが、甲乙とも泥率2.5%ほどなので、まぁ40周ぐらいすればドロするだろうと思ったら意外に沼に近い状態。どうせコモンが泥してもカンカンするだけなのでガシャンで結構なのだが、AドロしないんだったらせめてSでの泥率はもっと上げておけと言いたい。
 今週水曜まではネジ獲得のための通常海域任務消化に専念してたが、昨日あたりから再度平戸掘り周回を再開、で、夕方辺りから猫大発生中。五連続道中猫発生で今一段落ついているところ。キャッシュクリアしてもPC再起動しても改善しない。タイミング的に仕事納めからのユーザー集中なんじゃないかという気もするが、今までそういうことは無かったと思うのでどうなんだろ?。


セラアナトミカサドル、成田で足止め

 ちょっといいかげんにしろと言いたいレベル。
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 郵便局のサイトで追跡調査してもトラッキングナンバーが登録されてない状態。クリスマスはむしろ欧米の運送業者が忙しい時期で、日本ではそれほどでもないはずだが、あちらではほぼ注文してから余計な遅延なく粛々と処理されてるのに、日本に到着してからは日本の業者がサボタージュしてる。クリスマス開けてるのに丸々3日もお休みとかちょっとねぇ。せめて最寄りの配送局まで届けてくれたらあとは自分で引き取りにでも行くのだが…。

*1:なにしろあの時代舞台演劇が一番流行していた時期なので

アニメ終了番組、追加その5

  • 俺好き

 〆のエピソードでちょっとは持ち直したか…と思っていたのだが、この最終回、もうダイジェスト風味なだけでなく主人公の今までの成長を台無しにしてしまう振る舞いにあんぐり。しかもあのね商法。続きはOVAらしいが、もしかすると先行放送でわざわざ課金しなくても視聴できる可能性がありはするが、そこまで追っかけるべき作品かどうか。
 最初のエピソードの出来がよかっただけに、中だるみになったのは残念。あとから振り返ってみれば、メインヒロインはともかく、生徒会長や幼馴染みのサブヒロインも、初期設定では主人公より恋愛対象として好きな相手がいただけであって、別に主人公のことが嫌いではなかったわけで、最初っからヌルい話であったわけだ。トラブルがあっても、第三者が誤解を解いてやり、それで主人公を邪険にしてた友人たちが素直に自分の行為を反省し、それでそのことを負い目に思って献身的に主人公に尽くすようになる…とか、もうどこの世界にそういう夢物語のようなことがあるんですか…といった感じで、それだったら、第一印象で嫌われて、もう自分を理解してくれる人のために尽くすが、好意的でない人に積極的に関わることなく自己研鑽に励む戦恋のほうがよっぽど社会で孤立している人の助けになりはしないかという気がしないでもない。
 自分のことしか見えてない人間ほど、思い込みが激しく、だからこそ自分の過ちを決して認めようとしないもんだが、そのへんせっかくメインヒロインが証拠付きで糺してくれてるのに、冷静な貸し借り関係で互いに牽制し合うというのではなく、ただひたすらに情に訴えれば人と人とは理解し合えるんだ…って理念としては美しいけど、現実の人間関係で痛めつけられてる人には鼻で笑われるんじゃないかな。
 で、今、この瞬間にも、悪いことをして、他人から言い逃れできない証拠を突きつけられてもしらばっくれて、責任とるといいながら全然行動に移さずに、何度も人の金を盗むようなのが社会のトップにのさばってるんだからさ、理想を掲げるのもいいんだけどさ、あからさまに政治に絡めなくてもいいからもうちょっと現実を直視しようとぐらいにはいってよいかと思う。結局最後まで視聴したけど、そういうどうしようもない現実社会へのアイロニーというわけでもパロディとして笑い飛ばすようなものでもなさそうだし。4thQ2019の新番チェックの際、どれか一つ期待作を上げろと言われたらコレを念頭に置いていただけになんか肩透かし感半端ない。


 ただ、原作がダメかどうかは判断がつかない。個人的に最初違和感を感じたのがサザンカのポジション。が、仲間サークルでの人間関係がこじれたときに、そのサークルとは関係ない他人の何気ない言動が、無責任だからこそ救いになることもありうる場合もある。ちょうど主人公が悩んでたとき、そのときは何の面識もなかったホースの一言で吹っ切れたように。人間関係が親密でないから、たやすく先入観や噂で判断しがちだが、固定観念になる前に印象が変われば、こだわりがないだけに自分の過ちを頑として認めないこともない。そういった第三者の判断が事態を変える一石になることもありうる。ただ、この作品だとサザンカはあくまでサブヒロインの一人であって上滑りしているような描写なので、立ち位置は絶妙でも物語的に重要な役割を果たしてないように見える。原作をテキストベースで読めばまた違って見えるのかもしれないのだが、とはいえ、この作品、原作者がシリーズ構成も脚本も担当してるんだよな…。

アニメ終了番組、その4

  • ZX

 最初3~4話ぐらいまでは化けるかと期待して視聴してたんだけど、結局オールドスタイルの萌えアニメのまま終わってしまった。テーマはタイトル通りだろうから結末も予想できたし意外性もなし。転向者が被造物だからとはいえ、もともとヒトの形をしていたのだから、こちらがわである(でないとリユニオンにならない)だろうし、彼女が神(つまりカルト)を名乗る勢力に洗脳され力を与えられていたけど、仲間の働きかけで洗脳が解けて、まぁ庶民同士での共闘が再び成るというのは、結構その色を隠してはいるんだろうけど、昨今の政権批判アニメのフォーマットなのであって、これも新奇性はない。バトルシーンもカードゲームが元ネタだから具体性なんてなくてひたすら象徴性の描写でしかないのは仕方がないんだけど、ヘンに背景に凝ってる割にはやはり萌えアニメとしては古典的な手法で、まぁ歌舞伎の見得を切る以上のものはなかったように思う。
 ガチオタ向けにこういう作品づくりというのもわからなくはないんだが、個人的にはもうお腹いっぱいなので、この描写で本当にウケてる層がそれなりにいるのかちょっと知りたい感じではある。しかし、こういう作品作りが健在だということは、来年のどの期になるのか不明だが、なのはVividの2期が同じようなものになりはしないか心配ではある。個人的にはなのはシリーズに特に思い入れはないんだが、やはり第一作が大ヒットをかましただけに定点観測しなきゃなと思っているから視聴予定ではあるのだ。第一作がウケたのは、あれ、敵というかライバルキャラがもろブラック企業でこき使われるサラリーマンのメタファーであって、それが魔法少女に救われるという、それはそれはオタクには夢のような展開だったからなのであって、そのへんの仮託のバランスがよかったからガチオタ以外にも受け入れられていたと思う。それがシリーズを経るにつれ社会批判要素が薄れてオタ向けの世界設定に傾倒していって個人的には迷走してるなと思っていた。別にこの作品を作った制作会社がなのはシリーズも手掛けるわけではないと思うが、プロデューサーやスタッフが同じ方向性を考えているんだったらちょっと心配というか、ターゲット層が固定客向けだろうから作品のカラーをガラッと変えるわけにはいかないだろうが、どうにかやりくりしてストーリーや世界設定面で踏ん張りを見せてくれるかどうか、ほんのちょっとだけ期待してるだけにある意味これが試金石になったというか。

セラアナトミカ、もう日本には到着してるんだけど。

 最近のECサイト、商品の現在位置が視覚的にわかるようになっていて、なかなかデザイン的に進化してる感じ。
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 22日には向こうの空港を出て
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 昨日のうちには成田についているんだけど、USPSのトラッキングナンバーを郵便局の追跡サービスで照会してもまだ反映されてない。
 でもまぁ今週中には届くような気はしてる。

城姫クエスト、ゲソでは継続らしい。

 もともとFlashではないっぽいのだが、ゲソでも宣伝してたし、イベント参加人数1000人ほどでは収益苦しいのではと思ってはいた。で、該当スレを眺めているとGREEのPC版は終了らしい。収益が見込めない分野は切るのかと思ったら、そもそもGREE版だとスマホのほうが人数多くて、PCでやる意味ないのかなと思わなくもない。で、今日、お知らせに今までの振り返りと今後の展望について長文が掲載されてた。一通り目を通した感じだと、運営は割とこのコンテンツに思い入れがあって、簡単に撤退しない決意でもあるんだろうという感じ。現実の城郭とのコラボもやってるし、そのへん城に対する思いや、それを通じた地域おこしなどにも期待してるのかなという。カドカワ本体あたりの方針なんだろうか。
 探索イベントが昨日終わったのだが、数ヶ月前に起こっていた通信障害がイベント終了間際にまた起きていてげんなり。自分割とポイントを稼いでいたので250位から転落することはなかったが、ギリギリの勝負をしてたら施設を取り逃すところではあった。イベント期間が終わった瞬間からセッションが切れるということはなくなったから、なんだかなぁといった感じ。もしかしてイベント終了間際に意図的にサーバーが攻撃されているのかねぇ。
 単調な作業の繰り返しを長期間繰り返すだけなんでゲームシステム自体にみるべきものはないんだけど、歴史コンテンツを下支えしようという気概は確かに今までも感じられていたので、自分もそのへんに引かれているのかもしれないな…。

アニメ終了番組、追加その3

  • のうきん

 うーん、結局お話はしょーもなかった。救いは絆バンザイが決して主張ではなかったこと。仮に主人公が抜けて残り三人でパーティーを組んだとしてもそれなりに活躍できもするのだろうが、四人で一緒というのは、もう主人公の能力が飛び抜けているのがミエミエで、そりゃ残りの三人が主人公を逃がすはずがないでショといったところ。そうでなければああいうタイトルになるはずがない。
 ただ、個人的には全然悪印象がなかった。全体的な作りが世界名作劇場っぽいせいか、どこか抑制的で、戦隊モノなどのパロディがあってもあーはいはいワロスワロスといったもんで、せいぜい苦笑するのが関の山でスルーしてた。なんのかんのいってストレスなく視聴できるというのは偉大。例えばサイコパス3のほうがドラマとしても格段に良く出来ているのだが、視聴を終えてある意味がっかり感半端ないのだが、のうきんの場合、そういうの全く無い。
 まぁつらつら考えてみたら、この作品世界、なんのかんのいって努力は報われるし思いは通じるって感じなので、現代人、潜在的にそういうのを欲しているんだろうなとは思う。素材が冒険モノだし、少年少女の頃のなんか未来は開ける感みたいなのが思い出されるのか、その清涼剤的要素に癒やされていたのかも。

アニメ新番チェック1stQ2020

 なんか珍しいことに個人的な期待作が全く無かった。誤解のないように言っておくと、作品全部がダメというわけではなくて、自分の中で普通の範疇を抜けて意欲的に視聴したい作品がなかったということ。視聴本数を減らすつもりはなかったのだが、おそらく来期は今期より視聴作品が減りそうな予感はする。