アニメ終了番組、その8

  • ぼく勉

 別に驚くほどのことでもないんだけど、まさか本当にケリをつけるとは思わんかった。最後には誰もが志望大学に合格するのはそうだとしても、恋愛面でもフツーの萌えアニメっぽく誰も選ばないという〆方は珍しくもないので、きっとそうなんだろうと思っていた。ネタバレしないようざっとネットで調べてみた限り、原作まだ終わってないようだが、ちょうど受験してるとかそういうあたりらしくて、アニメのほうが早めに決着がついた形になってるらしい。原作も同じ結末になるかどうかわかんないのだが、アニメ版は原作をなぞってる感じらしいし、フツーに同展開になるんじゃね?とは思うが、アニメ版と原作とで別ヒロインルートになるのは二度楽しめるということなので、エンタメ作品としては全然アリではある。どっちにしろ、連載終了を待たずにアニメ版の決着がつくということは、シリーズ構成と原作者の間ですり合わせはあったということになる。
 ただ、終わってしまったからなんとでもいえることなのだが、やはり主人公の善行に対してどのヒロインが報酬として与えられるか?ということについては、うるかがそうであることには納得できる展開にしてたんだなと思わざるを得ない。学校からの依頼なのではあるが、だからといってご褒美が桐須というはずはなく、元々が特定枠推薦なのだから、学校と主人公との間に貸し借り関係は完結してる。なので、ヒロインズが学校からの依頼による以上の善行を受けたことに対する報酬として、社会が彼に最上の嫁として誰を褒美に与えるか?というところ。まぁどのような欠損があろうとも本人が望めばそれが功労者にとっての最上の報酬になるわけなんだが、身も蓋もないことを言ってしまえば、文乃も理珠も喧嘩したら数日は口も聞いてくれなくなりそうだが、うるかはそんなことはあまり考えられないので、それだけでもう明らかといって良い。
 あと二人が合うかどうかなのだが、そこはお互いが尊重しあえるようになるうるかが適当になる。泣きぼくろちゃんもうどん娘もそりゃ得意分野では主人公を凌駕するとは思うが、かといって主人公が文系の素養も理系の素養もないわけではなく、成幸はそりゃ相手を立てるであろうが、ヒロインズにとってはそれだけでは相手に優越することにはならない。ところが成幸は全くの金槌だったわけで、それだけは逆立ちしてもうるかにかなうはずがない。しかもうるかにとってはその優越してるはずの能力は、かつて成幸に励まされて特筆するほどのものになったわけだから、マウンティングの道具になるはずがない。なので両者の得意分野がそれぞれ相手を攻撃するものになるんじゃなくて、二人の絆を強化するものになるわけだから、二人が結びついたらそりゃうまくいくはずでしょという仕組みになってる。ヘンな話、水着回にもそれなりの意味が与えられていたわけで、こうやって後から考えてみたらなかなか考えて構成してるんだなと思わざるを得ない。
 自分も泣きぼくろちゃんは結構な嫁候補だと思っていたのだが、原作者(もしかすると原作は文乃ルートなのかもしれないが)、最初っからうるかが本命と決めて物語を作ってると思う。で、そうであるという色を出したら読者にとっては出来レースであることが丸わかりで白けるために、他のヒロイン、特に文乃を有力なアテ馬として描いていたというわけだ。ところが読者投票では桐須先生が一位になってしまってるわけで、いちおう桐須も候補の一人という描き方をしてたではあろうが、メインの三人娘よりは物語上格下なのは明らかなのであって誤算だったのではなかろうかと思う。桐須も文乃も読者投票ではうるかより上位なのだから、魅力あるライバルとして描けていたということについては大成功なのだが、よりにもよって桐須が一位かよというわけなのだが、まぁこれはさすがにイレギュラーだったのだと思う。
 あとちょっと現代的だなと思ったのは、学園祭の花火で誰が触れ合っているかのあのシーン。普通嫁が報酬として与えられる際には、昔話だとそれは当の嫁自体ではなく、割と父親が娘を相手に与えるという形になっている。そしてうどん娘も泣きぼくろちゃんも、そりゃ愛娘を手放すのは惜しいからしぶしぶという形ではあるが、公認という形で既に主人公に与えられている。そう考えると、うるかの場合、自分の記憶上は両親が物語に全く登場してない。そして花火の打ち上げの瞬間、うどん娘と泣きぼくろちゃんは友人に押されたが、うるかの場合は自分が飛び出してる。他薦であるということはなにより推薦しているその他人も味方につきますよということなのであって、昔話で父親が娘を与える構図と同じである。そしてそれは平安貴族が嫁の父親が高位であればあるほど出世できたから、結婚相手もそういう家柄重視であったことの名残でもある。それがうるかが身一つで「自分を与える」という行為に出て、それが叶えられるという展開は、なるほど現代的だなといったところ。ヒロインズの二人が自分で飛び出さなかったのは、泣きぼくろちゃんの場合主人公とうるかの関係性を知っていたからではあるが、やはり物語上では二人共自分が主人公の報酬としてはふさわしくないと自覚していたという描写になってる。ただ、今まで主人公が尽くしてくれたことに対するご褒美として、「もし主人公が望むなら報酬として自分を与える準備は既に完了してる」というのは今までに他の二人がいないところでアピールはしてるわけで、そのへんかなり原作者は手をつくて描写してると考えざるを得ない。しかも、この作品、テーマが「お前らしっかり勉強しとけよ」というものでありながら、だからといって、勉強ができることと恋愛が成就することとは問題が全然別ということもしっかり描いてることになってる。見合いが主流だった時代は人並みに仕事ができて嫁入り修行が完了していたら(=勉強ができるということ)、恋愛は結婚後にしてください*1というものだったであろうが、恋愛をしてから合う相手を決めなさいみたいなところも現代的。そして現代的だからといって現実社会の弱肉強食的な食い散らかしってのではなくて、かなり理性的なものを求めてるのもちょっと感心する。表層的なところではから騒ぎもさせてるんだけど、ラブコメのラブの部分もそれなりに真剣に練り込んでるように思えた。
 まぁこの作品のメインのテーマ、どう考えても勉強しろぐらいしか言ってないし、むしろ勉強に価値を置いてないのは最初っから選別されてターゲット層になってないわけで、そうなると物語としての腕の見せ所はラブコメの部分ということになる。で、原作を読んではいないのだが、こうやって視聴を終えてみると理想とは言わないまでも標準的な人間の描き方として誰を恋愛の有り得べきモデルとして挙げるかというところから逃げてないし、その過程も丁寧に描いているのはちょっとジャンプ連載とは思えない感じ。おそらく人気がどれだけ出ていようとグダグダ連載を続けさせるわけでもなさそうだし、H☓Hでちょっとは反省して作品を一つの物語として完結させるんだろうかとちょっと感慨深いものがある。

  • この音

 よく走りきったなという感じ。メインキャラの久遠愛が一般的な雨ざらし捨て猫を拾う不良みたいなキャラ造形なのが最初気にはなっていて、そのへんB級的な作品というイメージがあったのだが、浪花節的なエピソードの組み合わせ方がうまくて手のひらでうまく転がされたという感想。これは自分もちょっと驚かされたことなのだが、メインヒロインの母親のセリフで気付かされたのが、この作品のメインテーマが「人と人との支え合い」だったこと。なんかもう視聴し終わった今では、愛が主人公だったのかさとわが主人公だったのかよくわかんない状態になっているのだが、とりあえず最初のキャラたちが支えられることによって次の展開では支える存在になり、それらが連鎖反応を起こして互いに高めあっていく構造になってるのに、よりによって最後に気付かされることになるとは自分も耄碌したなと思った。で、一番最初に支えたキャラは、当然支えるだけ、つまり贈与をしたという主体になるわけだが、この物語の〆がその最初の贈与者である愛の祖父に対する感謝であるというところからも明らか。
 自分が箏曲を好きだということもあるのだが、この作品うまく作れば音楽作品としてもっと出来の良いものに出来たのになというのがある。最後で主人公たちの演奏をフルで聴かせる展開になったのだが、これ、個人的には説明が過剰すぎと感じた。で、せっかく今までに琴の一音が大事だと言っていて、そのシーンすごく説得力があったので結構驚いてたのだが、それだけのものがあったのだから、他の箏曲もワンフレーズでもいいから多数出して曲の紹介もっとすればいいのにとずっと思っていた。ヘンな話、自分にとってはこの作品のほうがキャロチューよりよっぽど合っていて、キャロチューのように社会問題を取り上げることはないのだけども、むしろキャロチューのように社会問題を音楽がなんとかする可能性がある…ってよりも、個人的な人間関係のトラブルを渾身の演奏が救うこともあるってほうがよっぽどリアリティがあってドラマと音楽の親和性が高そうだと思ってる。最終回の、シロートでも感動させるものがあるのが音楽といってたように、不特定多数に向けて作られたはずの曲が、まるで自分に語りかけてくるかのように受け取る人がいるわけなのだから、そりゃ音楽に卓越して長期間携わってる人で演奏を通じて伝わるものがあるってのは、もうそれはそれは説得力があるというしかない。なので、浪花節を散りばめたこの作品いかにも日本人ウケしそうだし、自分もできればいろんな箏曲を聞きたかったこともあって一段上を期待してしまう。とはいえ、この作品、原作が漫画だし、もちろん最初っからアニメ化を期待して話が構成されているわけでもないから土台無理な話ではある。上記の天泣の説明が過多というのも漫画由来だから言語化するのも当然だし、この作品もおそらく原作を無視した展開はないはずだから、こうするしかない。
 どうしても和風素材としてちはやふるとの比較をしてしまうんだが、あちらはあちらで出来が良くて、だからこそ今の今まで連載が続いているのだろうが、おそらくこんなに続くとは原作者も思っていなかったであろうし、長く続くがゆえにグダグダも感じてしまうのだが、こうやってこの作品が完結してしまうと、全体の展望がしやすいのか、負けず劣らずドラマとしてよく出来ていて単純に優劣をつけがたいぐらいには思ってる。というか、もしかして、全国大会に向けてまだこの作品連載続いてるのか?。
 視聴開始時はダイジェスト風味というか、いかにも物語が先を急いでいる感じで大丈夫か?とも思っていたのだけども、こうやって完走してしまうとかなり満足度が大きかった。もっとドラマに深みをもたせられないかとか、どうしても完成度の高さを求めてしまうのではあるが、音楽要素とのバランスを考えると、これはこれでエンタメ作品として調和は取れている。キャラをどん底に突き落とせば、そりゃ文学性は高められるが、そうしちゃうと音楽やってる場合じゃないだろということになるわけで。個人的には琴に興味があって、ちはやふるとの比較という視点もあった程度で、それほど強い意欲があって見始めた作品ではなかったが、望外に得られるものがあったという感じ。

艦これE5-1、クリア

 編成構成は乙平戸掘りと全く同じ。だが、削り時とゲージ破壊時は道中支援を入れたし、ゲージ破壊時には決戦支援に対潜航空支援を入れた。あと基地航空隊は水雷マスに陸攻4集中は同じではあるが、東海4は初手潜水マスとボスマスで分割した。
 変更点だが、道中支援を入れたので、基地航空隊を投げた水雷マスは単縦陣にした。敵の編成にツ級フラグシップが混ざるためだが、これでも事故は起きた。基地航空隊を投げると、敵艦を四隻沈めてくれることはあるが、大抵二隻止まりになることが多い。そのときは黄ツ級で損傷に追い込まれることが多い。道中支援でさらに敵艦の数を減らすことができるが、これも運。結局単縦陣だけで終わらせたが、もしかすると警戒陣でつっきるほうがよいかもしれない。警戒陣だと水雷マスでは道中砲撃支援が無駄になるので出さずに済む。ボス前マスでも来てくれるが、やはり警戒陣では一隻でも沈めてくれることは稀で、与える損傷も軽微。
 東海4を初手マスに投げたのは、やはり敵艦隊が強化されるため。まず、日向の先制対潜攻撃がアテにならなくなる。乙のときは随伴を狙ってくれたらかなりの確率で撃沈してくれるのだが、甲だとmissが連発する。あたっても撃沈に至らない場合があって、そうなると敵四隻編成だと旗艦が小破ぐらいで終わってしまい、開幕雷撃でこちらに損傷がでる。敵が三隻編成でも日向が随伴を撃沈してくれるなら問題ないが、撃沈してくれないと旗艦に攻撃が2回しかいかず、そうなると中破大破で終わることが多く、やはり損傷させられる。なので、基地航空隊を分割一回なげて、随伴を一隻であっても減らすことが重要になってくる。ボスマスは乙でも先制対潜攻撃で倒せてたから、甲で基地航空隊を一回に減らして砲撃ターンにずれ込んでも大抵撃沈まで追い込める。但し、旗艦の装甲が高められるし、随伴も容赦なくこちらの駆逐艦を大破中破に追い込んでくるから、ヒヤヒヤすることもあった。攻略だとS勝利する必要はなく、旗艦だけを撃沈すれば良いのだけども、油断するわけにはいかないぐらいの戦力バランスにはなってる。やはり甲での平戸掘りはやらなくて正解だったと思う。
 しかし、甲になると道中もかなり厳しいので、第2ゲージもキツそう。だが、まずはネジ獲得のための通常海域に出撃が当面の作業になる。


 あー、あと、猫発生が止まらない。昨日までは割と出撃中に猫ることが多かったんだけど、今は出撃中ではなくて、一定時間放置した後の操作でほぼ毎回猫る。少なくともこの症状、12月27日の夕方以前には発生してなかったと思うので、なんとかしてもらいたいところ。実は運営にも不具合報告をしているのだが、28日深夜に返信があり、解析中とのこと。もう30日なんで、本当に対応してもらってるのなら気の毒ではあるのだが、PCやネット接続の構成を替えたわけでもないのに通信エラー発生なのだから、普通に運営だとかユーザーの原因というよりは外部由来のものだとは思うんだけどね。攻撃されてるんだったら以前にはTwitterなんかで攻撃中のアナウンスがあったし、それがないのだったら単純に年末になってトラフィックが増加してサーバーに負担がかかって不具合が発生してるだけとは思う。返信メッセージを読む限り、なんか不正ツールを使ったかもしれないからそのときは対応しないとも読めるので、なにその喧嘩腰って感じだが。
 というか、なんでリジューム機能つけないかねと思う。他のゲームだとFlash上のですらそれがついているサービスもあるのに、Html5の切り替え時に出来ないはずがないと思うんだよね。いちおう猫れば、出撃中のそのマスでの消費資材だけは返してくれるんだが、そのマスで受けた損傷状態はそのまま(要するに大破なりの損傷が発生したらそれを回復するバケツや資材はユーザー負担)だし、疲労状態は問答無用で-15だし、プレイした時間を補填してくれるわけではないししようもないから、別に猫った以前の状態回復をしてくれるわけではない。一方的にユーザーが損をする状態だからとんだ大名商売。通信エラーが出たところまで状態を戻すだけで、それで運営が損をするわけでもないからなんでやらないのかと思うのだが、それで文句なくまた最初からプレイを繰り返すと考えているんだったらホント商売ナメてるなとしか思えないんだが…。
 なんか考えれば考えるほど腹が立ってくるというか、陣形選択ボタンを押したら、少なくとも夜戦突入前までの戦闘処理はもうサーバー上では終わるわけで、昼戦で敵艦が全滅してれば、実際のプレイではユーザーの操作全くなしで戦果確認画面まで遷移してしまうから、ドロップ艦すら決まってるはず。なので、サーバー上での処理が終わって、その戦闘紙芝居を見せてるだけなのに、敵の最後のユニットを撃沈して(つまり、ユーザーは運営の意図通り素直に戦闘紙芝居を最後まで見てるわけで)通信エラーが発生してなんで戦闘がなかったことになってる*2のかオカシイだろ。

サドルまだ届かない。

 まぁ届かないならじっと待ってろぐらいの気持ちでいいのだと思うが、実は日本のネットショップで購入した商品が昨日発送で今日届いたので怒りが再燃。サドルがいまこの瞬間どこにあるのかわかんないが、少なくとも24日20:00頃には成田にはあったので、今日届いた荷物の発送元が静岡だったから、成田静岡間の距離を考えるとあまりにオカシイという。ちなみに今日届いたのは日本郵便でのもの。サドル、USPSの取り扱いだから、おそらく日本郵便の取り扱いだろうけど、だとしたらなんで?と思わざるを得ない。24日晩についていたのなら、少なくとも通関作業は25日にはしてないといけないし、課税対象額10000円の総額16666円未満なのだから課税手続きになるはずがないし、危険物検査のサンプルになったとしても中に入ってるのはサドルだけなのだから時間がかかるはずがない。普通25日当日中には終わる内容だしどんなにかかっても翌日26日には作業が終わってその日の夕方には国内に放出されるはず。なのに、27日になっても国内に回らなかったから月曜の今日になっても届かなかったということなので、どれだけ怠慢こいてるのかという感じ。会社組織が別なんでかんぽ詐欺事件とは関係ないのだけども、もしかしてその余波で揉めてるのなら少しは待とうかぐらいには思うんだけど、昨日静岡発送の荷物がちゃんと処理されて今日届いてるのだから、休日休みでもないし、同グループ他社のゴタゴタが影響しているわけでないのは明らかなんで、もうなんというかね。国際郵便に疎い弱小国ならともかく、宗主国のUSAだし、郵便番号も請求されてそれが記載されてるだろうから間違いが挟まる余地もない。ホント郵政民営化でサービス悪化したとしか。

*1:別に見合いが主流だった時代にも合う相手が見つかるまで見合いガチャを繰り返してリセマラすればよかったわけで、そんなに選択肢が制限されてばかりというものでもない

*2:実際の処理としては戦闘紙芝居を見終わりましたよというユーザークライアントの通信をサーバーが受信してからドロップ艦を決めているのだろうが、それでも戦闘した事実もその結果も出てることに変わりはないし、ヘンな話、そういう処理なら戦闘紙芝居見てる間に障害が発生する可能性が高まるから、見せずに結果だけさっさと表示しろというユーザーの希望があったら叶えられなければいけない。