魔法使いの嫁 第21話

 あ〜あ、痴話喧嘩になってしまったよ。
 うーん、難しいところだな。もともとはチセの思い上がりが招いた事態なんだから、エリアスに瑕疵があったとしても責めるべきはまづ自分なのだが、チセ自身にその自覚がないというところが物語的に救いがないという方向になっている。が、次号予告で母親が苦しむシーンがあったから、もしかするとチセが自分の愚かさに気付かされる展開になるということなのかも。前にチセが自分の両親について「両親も見える人だったので」という台詞があって、あれ、父親も母親もそりゃスレイベガほどの強さを持っていなかったとしても、異世界の妖精が見えるということなのだったら、なんで離婚から母親の自殺まで至ったのか、そういう能力がないなら話はわかるが、これは…と思っていたので、そのへんの謎が明かされるのかも。
 残り数話になったわけだが、さてこの作品を概観するとゞういうことになるんだろ?。それぞれの世界で疎外感に悩んでいた二人が奇しくもめぐり逢い、片寄せあってつかの間の幸せを培っているところが、ふとした!すれ違いで翻弄されてしまうとかそんなの?。なんかまんまメロドラマなんだけど、ちょっと自分が思い描いていたものとはズれているかな。いやまぁ自分の好みに合わせてくれって言うつもりもないんだけど、イギリスの庭園の醸し出す雰囲気、契約や代償などの考え方を引き合いに出して描きたかったことは本当にそれなのかな?と心配になるぐらいではある。