ピザトーストなるものを作ってみた。

 二日前の惣菜パンのエントリーをUPして後、ちょっと気になって作ってみた。



 パンは食パン@80円の五枚切り一枚。あとトマトケチャップにベーコンとチーズ。気になってパンの内容量表示を見ると「五枚」。ワロタ。が、よく見てみると脇に一斤は340㌘とあり、ちゃんと一斤には納めている*1ようだ。


 コスト計算だが、トマトケチャップはあの一般的なチューブで大体120円、ベーコンは難しいが、本日食パンの補充をしにドラッグストアでチェックすると298円/250㌘。枚数は10枚ぐらいは入っているはずだが数えてない。ちなみに使用したベーコンは別のスーパーで買った100㌘単価100円未満の安物。シュレッドチーズも同じぐらいの㌘単価。そしてこれも使用したのは別のスーパーで買った㌘単価1円未満のもの。


 チーズが難しいところだが、これは使えば使うだけ食べごたえは増す。がたっぷり使うとコストパフォーマンスは落ちる。
 今回はベーコンを使ったが、これはドラッグストアで298円/450㌘の皮なしウィンナーでコストダウンが可能。肉の部分はチーズよりも少なくても満足感はそれなりに得られると思う。もちろん量使えば食べごたえは増すのだがそのへんは個人差もあって、何を重要視するかってところ。
 今回は野菜を使わなかったが、前にHBでピザを作ってた時期があって、その頃はピーマンや玉ねぎをよく使ってた。量的にはそれほどでもといった感じだがピーマンや玉ねぎなら食べごたえ重視というよりは、香味野菜のスパイス重視といってよいものだろうから使うのは少なくても構わないと個人的には思う。ピーマンなら一個ずつ使えばよいのだが、玉ねぎがちょっと難しい。大きさにもよるが、一個はおろか半分でも多いような気はする。四分の一ぐらいで構わないと思うのだが、なら使い切れなかった分の保存がちょっとね。ラップを使うべきなんだろうけど、使わないと冷蔵庫で乾燥してシナシナになるし、次いつ使うかというのがコスト問題では懸念事項。まぁピザトーストの食パンぐらいの大きさだと四分の一より多く使うことはないとは思う。ピーマンは夏野菜で秋冬は殆ど見ないが、今ぐらいからの季節から本番になる。場所にもよるが一袋5〜6個入って100円ぐらいの感覚。自分がよく魚を購入しているところだと、盛期には小さいやつだったら20個近く入って100円ということもあるがそれはさすがに期待値としては不適だろう。玉ねぎは普通の(普通とはなんぞやというところはあるが)3〜4個入って128円というのがドラッグストアにあったから、これは大体自分の感覚だと安定した価格。
 まぁ保存のことを考えるとめんどくさいので、トマトケチャップとチーズに加工肉は割と常備しやすいからこれは基本と言えるだろう。
 結局それらの使用量にもよるのだが、このピザトーストは光熱水費を除くと一枚50円未満の原価で作ることが可能。チーズや加工肉をケチれば30円台ぐらいまで行くんじゃなかろうか。まぁピザトーストに何を求めるかというところに行き着くのでコストダウンを突き詰めることに意味があるのかどうかというところはある。食費を切り詰めるのであればゆで麺とつゆを買って腹を膨らせたほうがコストパフォーマンスはよいと思う。なぜにピザトーストなのかといったところ。
 そして先のヤマザキの惣菜パンとの比較だが、微妙な所。ピザトーストを作るのならオーブン(自分はオーブンを持ってないからガスレンジのグリルを使用)が要るし手間もかゝる。が惣菜パンを買えばめんどくさい手間からは解放される。たった数十円の手間と時間を比較するとそんなに大層なものか?という。食べごたえは同じコストをかけるのならピザトーストのほうが満足感がより得られるけれど、そこまでするか?という感じでもある。いちおう商品としての感想を述べると、ヤマザキの惣菜パンはなんといってもパン部分のスカスカ感がとても損していると思う。空気の嵩をましてヴォリューム感を出しているけれど、それは見た目のものであって、食べるとそれがあっさり裏切られる。シフォンタイプのケーキもふかふかだが、あれは食べてみるとしっとり感があるせいかそれほどスカスカに感じにくい。パン生地をケチるのならトッピングを削ってはいけないだろうし、トッピングを削るのならパン生地を削ってはいけないと思う。それに加えてソースの味の薄さが追い打ちをかけてる。消費者を騙すにしてもすべての要素に騙しがあるのでちょっとこれはといったところ。一つでもメーカーの本気というか売りの部分があれば、自分もこんな嫌悪感を抱かなったと思う。まぁパッケーヂに透明部分を設けず一切中身を見せない商売をしているので、それだけでも何かを察せよという案件なのかな。こういうものでもピザ気分を味わえてリピートする層も居ると思うんだけど、個人的にはこれなら他の惣菜パンを買うし、自宅に材料があってピザ気分を味わいたいのならピザトーストを作るかなといった感じ。

*1:中世のフランスでは飢饉になるとパン屋が一個あたりの小麦の量を減らすのでそれを防ぐためにわざわざ最低このぐらいという量を厳格に決めてた。実は日本はこのパンの一斤の正式な重さ、平成24年5月31日に表示義務を課してる。平成24年といえば1月に野田が消費税増税閣議決定してる。日本パン公正取引委員会は以後日本はさらに貧困化し、それまでより派手に内容量のごまかしをするようになると判断してたのだろう。直後にアベが政権に復帰し、菓子パン惣菜パンは事実このように内容量を大幅に減らしたのだから慧眼というしかない。