サクラクエスト 第21話

 いちおう余生をくっていくだけの蓄えはあるんだ。
 割としみじみした話。もう何十年というか半世紀ぐらい前から農業が、自分の子供には継がせられないが自分がほそぼそとやっていくならという状態だったと思うのだが、地方の商店街でもそれがもう周知されて衰退期に入っているということなんだろうね。いやまぁ滅びの実感があるという。
 ある種の若者にとってはそれに巻き込まれたくないって思いはあるんだろうけど、もうなんていうかね。自分はさすがに東京に住んだことは無いんだけど、東京に活路があるかと言われたらどうかねぇといったところ。結局のところ搾取されやすい環境ではあるので、もう田舎から出て行って一旗挙げるのその一旗はもう挙げられない時代になってると思う。なら東京に出て行ってどうすんのといった感じ。いくら東京に選択肢が多いからといって、それは資本力勝負なだけで貧乏人は指を加えてみてるだけしかないってところだろうし、ならそういった目くらましを避けて今居るところでじっくり腰をすえて将来を見通せば?ぐらいな感じかネェ。もう自分が盛り返すって歳でもないからやれチャンスがどうのってのにも興味はなくて、それこそ千歳の言ってた歳とりゃどうでもよくなるって境地ではあるんだけど。
 前回も述べたが、まぁこの展開自体が出来すぎってところはあるんだけど、心の落ち着けどころとしては割とよくできてるように感じた。