サクラクエスト 第17話

 本当の教授の狙いはどこにあるんだろ?。
 まさか本当にバス路線廃止を撤回させるということのようには思えないんだよな。別に妥協してコミュニティバスに振り替えでも一時的には構わないのだから。そこらへん集落の意識改革が出来たというのは一つの成果で、この反対運動でなにを獲得しようとしているのかをあれこれ考えてみるのがちょっと楽しい。
 自分も人里離れたところに移住したいなと思わなくもないんだけど、やはりネックは交通問題。今は車を維持してるけど、乗らなくても大体年間10万ほどの維持費はかゝるので、これをなんとか節約したいとも思ってる。でも自家用車をなくすと人里離れたってのは選択肢外になっちゃうんだよな。その点、この作品だとネットは通じるから、買い物とバス問題さえ解決したらそれなりに暮らしていけるんだろうなという気はする。ネットで田舎の物件を漁ると、そういうのが結構Hitするんだけど、詳細を見るとやはり自家用車がないと暮らしていけないんだろうなと、だからそれに耐えられなくなるとその地を離れざるを得ない状況が増えているんだろうなという気はする。
 まぁ一つの解決方法はあって、それは都心部の固定資産税を法外に上げて、その増収分は地方のインフラ整備に使って移住促進すりゃよいってところもある。それでも都心部に留まって搾取構造を維持したいって層は残って、その維持のためにさらに搾取構造を深めることになるし、そもそもその搾取構造を維持するためにその固定資産税のバランスをとっているわけで、まぁ最初っから目が無いってのはそうなのだが。ヘンな話、今の日本が中央集権国家の度合いを強めて地方からの搾取を強めているってのは日本が律令制を取り入れてからの古代のあり方そのものではあるんだよな。で、現代はさらにその度合いがグローバル化して、収奪の中心が国際資本に移っているというか。自民盗は自分が収奪の中心となりたいようだが、結局のところ搾取構造の中間点に過ぎないから、日本自体がそういう国際資本に収奪されてシュリンクしてしまうわけで、その流れを止めるためには歯車を逆転させる必要があるんだよね。
 まぁそういった意味では、この作品で今出てきた集落というものがハブというかターミナル化することには大いに意味があって、もしかするとではあるんだが、ライターが教授にそこまでの意図を持たせているんだとしたら結構面白いとは思うんだよな。