甘々と稲妻 第8話

 店としての営業はやってないのだから、暖簾下のちょうちんに火を入れるのはマズいのでは。
 前回つむぎ父が病気になってたから、今回もその続きかと思ったらミスリード。仕事を休んだのは娘の参観のためだったという。授業の様子も微笑ましく作ってあって、しかしまぁ本当なら保護者側は子供を見ることなく携帯端末をいじってたり、母親同士の会話で授業になら無かったりというのを耳にしたりするので、随分行儀がよいなぁとかぼんやり思ってた。
 食材の下ごしらえは大分視聴者として見慣れてきた感じ。そういや里芋は自分はわざわざ買わないなとかいろいろ思うところもあるので、自分で料理を作っていると退屈しないかも。
 できた料理をいちいち子供にお伺いを立てるって構図は個人的にはあんまりといったところ。この作品の場合、物語のテンポをつけるという意味合いもあるのでなくせとまでは言わないが、つむぎが素直に食べるからよいものゝ、仮に出来に注文をつけるという描写になったらストレス溜まると思う。自分が幼少のころは割と食事が貧相であまりうまいものを食ったという記憶がないのだが、大人になると少ないコストで母親は工夫して作ってたんだというのがわかり、今更ながらに頭が下がるんだよね。そういう経験をしているとやはりこのような描写を見てつくづく日本人は贅沢になったなぁという感想のほうが強くなる。今でこそ卵は安いという感覚なのだが、自分が子供のころは贅沢品だった。なにせ父親の初任給が一万という話を聞いたりしたからなぁ。料理よりはむしろ母親の手作りのバッグに対するつむぎの執着のほうが共感できたよ。