終末のイゼッタ 第4話

 志が高いのを気取るんだったら、その色気ネタは自重したらよいのに。
 イゼッタが正式に戦列に加わるお話。ゲルマニア帝国の描写はまるでヒトラーシュペーアに作らせたベルリンの計画に似ていてなんだかなぁといったところ。ヒトラーローマ帝国に憧れていたのはわかるんだが、ヒトラーとは別の統治者を設定したのならそのへんもうちょっと考えてもよいのでは?。首都防衛の高射砲の配置もなげやりでもうなんとも。
 おそらくこの作品はリアリティは兵器だとかそういう部分だけであって、基本的に理念を語る作品として設計されていると思うから、というかそう思わないと見てられないんだが、その辺の取り扱いはもうちょっと慎重にして欲しいと思ったり。イゼッタが魔法の効力をぺらぺらしゃべったり、近衛のビアンカゞイゼッタの昔話を簡単に信じ込んでしまったりとか、言葉に重きを置きすぎ。いくら契約社会の西欧をモデルにしているからといっても、あちらさんだって守れない約束はしないだろうし、不確定要素を口にしてそう場を混乱させるってのが日常だとも思われない。そもそも雄弁は銀、沈黙は金ってのもあちらの格言じゃなかったっけ?。イゼッタが感動したというフィーネの兵士に語った言葉も、今回のフィーネの軽さでちょっと台無しになった感が。