響け!ユーフォニアム 第2話

 トロンボーンは低音パートでは?。
 楽器振り分けと新顧問お目見えの巻。顧問の儀式はまぁ普通なんだけど、ちょっとな。新入生の入部確定は後になるはずで、在校生に覚悟を決めさせて部の方針をはっきりさせてから、新歓をやるべきなんだよな。曰く「うちの部は全国大会出場を目指してハードな練習なんだけど、それでも入るか?」って感じ。
 この作品では超初心者を登場させているが、まぁどう考えても展開として全国大会に出場という流れなのでアレではあるが、結論を述べると割と可能だったりする。結構条件は厳しいのだが、例えば毎年全国大会出場の常連校みたいのであれば、そもそも部に入ろうとする生徒のレヴェルがバカ高いので、初心者お断りになる。が、そういう実績のない中途半端な学校だと目がある。そんな環境で上級生に超初心者だったが1〜2年でちゃんとパートをこなすのが居れば最上。でもまぁこの話のように、旋律に影響を及ぼさないチューバだったらもっと楽なので、この落としどころはなるほどではある。人間の耳は高周波のほうが敏感で低周波はあまり聞き分けられないので、リズムさえきちんとしてれば格好になる。
 主人公がトロンボーンを希望してたが、これ、ユーフォニウムと音域が全く一緒で、冒頭の一言ツッコミからさらにいわせてもらうと、トロンボーンはさらに低音をだすために迂回管路が切り替えでついたりするのでよっぽどトロンボーンは低音パートなんだが、別パート扱いなんだな。まぁ主旋律を担当する楽器は、和音を出すために大抵1st、2nd、3rdとさらに分かれるのだが、確かにトロンボーンは旋律の低音部を担当することが多くてこの3番まで楽譜が用意されているが、ユーフォニウムはチューバやパーカッションのように1stしかないことが多い。まぁ大抵の曲において主旋律はオーケストラのヴァイオリンに当たるクラリネットや今回の紹介にあったとおりトランペットの出番が圧倒的に多いので、結局リズムとして埋もれることが多い。で、主人公も別楽器とはいえ結局慣れた技術を有効活用するパートを希望してたからうーんといったところ。トロンボーンはスライドで手を伸ばさないといけないし、その手の長さがギリギリだと演奏がしんどくなるわけで、その音域が好きなんだったらおとなしくユーフォにしとけとは思う。
 まぁなんだかんだ言ってまだまだ紹介の部分。割と女子の部にありがちなドロドロしたところをどこまで描くかって期待はあるが、上向き調子だったら部の運営には結構主要な部分でも調味料程度で終わらすんだろうなという妙な安定感はある。