デイリー

 10/10/10/10 ペン/7.7/ペン/7.7 Lv116/明石Lv99
 30/30/30/30 神通/睦月/神通/秋雲



 イヴェが割と自分の予定通りに終わり、月も替わったのでEO割りをしてた。今のところ3-5と4-5が終わったところ。4-5は削りはそこそこだったのが、割りの段階で多少手間取った。大和型2入り編成なのだが、ボスマスに到着しても打ち漏らす。結局重巡どもをキラ付きのに入れ替えて何とかクリア。沼った化と思ったら、削りも併せて10出撃だからそれほどでもない。これで東方任務が8/12終わったのでそのまゝ東方ツリー消化で勲章を2ゲット。バケツは結局イヴェでは残数2500を下回ることがなかったので、年末の収集キャンペを考えてもふんだんに使っても溢れると思うのだが、一日かけて3-5、4-5の大破中破艦をのんびり入渠させてた。


 イヴェの最中から海域モチーフあたり結構意味づけしてるのかなとぼんやり考えていた。ドゥーリットル部隊捕捉から撃滅のメインに、史実ではなかったシャングリラを求めての捜索・追撃戦のE4。まったくの仮想であるドゥーリットルの本拠地であるというシャングリラをサラトガに仮託しての艦隊決戦であるE5。特にE5は昨今話題の核兵器をテーマにしているなど、今まで仮想といえどもいちおう史実で「いかにもありそうな」ものか、史実そのものをモチーフとしていたのと比べて新機軸というほどでもないが、新奇さを取り入れてきたところは何か考えるところでもあるのだろうかと思わされた。


 E4は何度も言及している通り、バランスが悪いとしか言いようがなく、発表されたイヴェ期間の延長も、おそらくE4で足踏み状態のプレーヤーが多いのでその対応なんだろう。但し、幾らバランスが悪いといっても海域デザインが悪いというほどのものでもないのかなとは思った。
 輸送作戦については、おそらく先の大戦中ついぞ対応することができなかった輸送作戦軽視の概念が窺える。まぁ激戦地に前線基地を設営するというものだろうからのんびり輸送艦を派遣することなぞできないのだろうが、大部隊でなく小艦艇で部隊を編成し、敵の制空圏内に突入するのであれば当然輸送行為は失敗する確率が大きくなるから何度も繰り返さなくてはならないし、護衛を重視して大部隊を編成すれば、当時の日本軍の致命的な弱点である防諜能力の低さ*1から敵の対応を招き、なんども襲撃を受けることになるというのがよく表現されていた。低速艦を配備したり大部隊になれば当然全体の艦隊速度は落ちざるを得ず、敵の襲来回数が増えるというのが「寄り道をさせられる」という形になっているだけであり、決して物理的な航路がながくなるというものではない。そもそも目的からして軍艦の輸送能力は低いのであり、輸送量を高めようとすれば戦闘能力を犠牲にするしかなく敵の攻撃を受けるのが厳しくなるのはその通りだが、それは今までのイヴェントでも同様のことではある。
 殲滅戦も基本的には同じであって、フットワークの軽さから小部隊を編成すればすり抜けやすいが、敵の部隊と邂逅すれば当然にしてやられる可能性は高くなる。大部隊にすると小回りが利かないから敵が対応する機会を増やす結果になる。ウザい潜水マスも部隊名はまちぶせとあり、ゲームシナリオの意図として間違っているわけではない。但しあくまでゲームクリアのためにはボスマスを考えて最適化せざるを得ず対潜対策をする余裕は一切ないので、あっちを立てたらこっちが立たないという選択でプレーヤーが頭を悩ませる余地がないため、そこは対策しないでひたすらお祈りをささげるしかないという構造がやはりなといったところ。


 現実の戦闘というのは出撃を繰り返して敵の耐久(物資的というか精神的なゲージを削るという意味づけができるが)を減らすということはありえないわけで、しかし戦いは周到な用意をし尽くして実施するのは一回限りというのはゲームシステム上出来ないのであり、そのへん、海域の難易度を大きくすることが、ボス到達率を下げて試行回数を必然的に増やさざるを得ないというデザインがプレーヤーにとっては唐突でもあり、不評だったのだと思われる。ゲームプレイのために時間をいくらでも捻出できるプレーヤーなら試行回数の増加は慣れてしまえばそういうものかと納得も出来ようが、そもそもDMM登録はクレカ所持が当然な成人を対象としているわけで、そのへんお勤め人はプレイ時間が限られているのだからそのへんの考慮は今までもそうだが、ずっとすべきだったとは思う。イヴェ期間の延長はそれに対応したといえなくもないが、プレーヤーの突破状況を見て対応するのではなく、最初っから期間を長く取っておけば時間の捻出がむずかしいお勤め人でも休暇をどこに配置するかを前もって決められるのであり、そのへん矢矧追加の頃からわかってないなぁと思わされる。
 あとちょっとあかんなぁと思ったことは、この到達率が小さいから試行回数を増やすしかないというデザインが唐突だったから、大破撤退させられたときにプレーヤーが早々に自分の編成が間違っていると判断してしまうこと。道中撤退率の原因が自分の編成が間違っているからなのか、それともそもそも道中撤退率が大きい海域なのか判断できない。そして今まで道中撤退率が大きいから出撃を繰り返すしかないという海域はなかったように思う。むしろ今まで関心の中心はルート固定というか羅針盤の気まぐれだったように思う。そしてプレイ時間を捻出できないプレーヤーほどその判断は難しいものとなる。プレイ時間が短いのだから間違った編成で出撃を繰り返すわけにはいかないと思い込むからである。


 あと、前にも言及したが、どうやら'13秋イヴェのことが念頭にあるらしく、E4は特に道中突破率の小さゝと、ボスマスでの前半の戦闘結果から敵旗艦に逃げられるという構造がなんだかなぁといったところ。道中突破率を下げるというデザイン自体は許容範囲内なのだが、戦闘マスではユニットへの指示が一切できずにAIの勝手な判断で戦闘が推移するのを見守るしかできないのだから、条件分岐を設定するのは悪手。'13秋E4の夜戦後の昼戦移行への条件に比べて、旗艦部隊との戦闘に入る確率は大きくしてはあるが、先述の通りそのための対応をプレーヤーはできないから理不尽さを感じるだけになる。旗艦部隊との戦闘に確実に入るための努力が一切できないのだから、自分の判断を反省して改善するということにつながらない。


 でもって、これは実際にテストプレイをしてもプレーヤーがどう理不尽さを感じるのかについて理解することができないのが難しいところ。なにせゲームデザインの意図が作った本人はわかっているのだから不安は一切なく、どういう編成にすればよいのか、どういう心構えで取り組み、何を我慢したらよいのかあらかじめわかっているのだから淡々とプレイすることができる。が、テストプレイでも十分に理解できないのに、そのテストプレイすら人の手で十分にやってないとなればまぁそりゃ荒れるのは必至としか言いようがない。


 E5は特攻キャラのおかげで難易度が小さいために割と見逃されている点が多いとは思うのだが、とはいえ、E4でも述べた、編成を重くすればフットワークが重くなり防諜能力の低さも相俟って敵の万全な対応を招くという構造は変わっておらず、大筋において間違っているわけではない。今までのイヴェ海域と同様に、致命的な判断ミスをしなければボス到達率は低いということもないからストレスは少ない。装甲破砕効果もあるわけで、いろいろな準備がめんどくさいだけで、特攻ユニットによる大火力でカタルシスを体感してくださいというもの。
 クロスロード組なんてものはむしろ二次創作側からの注目が高かったわけで、運営がわざわざこれをモチーフにしてきたこと自体が違和感とはいわないまでもうまく利用してきたなという感じがある。まさか運営がそこまで考えているとも思わないが、今は報道でフクシマ被災者の学童が移転先で被災を理由にいじめられ、それが報道されることによっていじめた側が全国レヴェルでさらし者になる(社会的に大打撃を受ける)という構造と、クロスロード組が放射線を浴びて驚異的な打撃力を獲得するのと妙に符合が一致していてなんだかなぁといったところ。放射線被曝をすることがゲーム内ではポジティブに捉えられているようなので、反核だとか反原子力の意図は感じないが、しかし、前にも述べたとおりこの大火力を素直に喜んで利用してよいものか判断に困る。


 まぁなんというか、こうやってイヴェを完遂してみてゲームデザインに思いを馳せてみると、運用はうまくないが、意図自体は決して出来が悪いというものでもないなとは感じた。E4、E5とも札が別途に付くのでまだ層を厚くすることができない初心者が難易度の大きい海域を攻略するのは困難だが、制限があるにせよ編成の自由度は結構大きいので、そのへんプレーヤーの選択が試されるという意味では評価できるものではないかとは思った。しかし、自分は今回は掘りで苦労しなかったからそのへんストレスは少なめではあるが、E1〜E3は急いで攻略して2〜3日、しかしE4の攻略だけで3〜4日、E5は自分的にはのんびりではないがある程度余裕を持って攻略して2〜3日だから、これで掘りに別途時間を要するとなれば、運営が最初に設定していた2週間という期間はかなり甘い見通しだというしかない。実質2〜3ヶ月でイヴェ海域を完成させなければならないとすれば工数からいって結構厳しいスケジュールだと思うが、新機軸だとかで欲張らなければそこそこ完成度は高められるはず。多くを期待しすぎるのはちょっと避けたほうがよいのは運営側もプレーヤー側も一緒じゃないかな。

*1:諜報能力自体は普通に高かったのだが、こちらの意図が筒抜けであるというのはまぁ万人の一致するところらしい