ガッチャマンクラウズ インサイト 第6話

Ein Volk, ein Reich, ein Führer
 なんか前にも使ったような気がするが。が、みんなが一つって胡散臭いわな。かといってゲルサドラに悪意は感じられないし、描写を見る限りヘンな同調圧力を使ってるわけではない。ゲルサドラは割と対話を重ねてその末に選挙という手段を使っているようだし、割と誠実なように見える。
 が、「あ、この状況前にみたことあるわ。しかも痛い目に遭ってる」というゆるじいのみが危険を確信し、孫に手を引くように言うわけだ。もちろんこういう光景は昔だったら都会に憧れるバカ者をたしなめる長老役の形で物語でよく見られたもの。もちろんバカ者がその諫言を聞くはずもないのも昔の物語と一緒。いやまぁ物語はそこでバカ者がおとなしくいうことを聞いてしまったら後の話が続かないので、わざと反発させて混乱の渦中を描写させるという展開にするのだが、まぁなんというかね。これだけ新しいテーマを題材にとってやることはそれですか…というのが逆に新鮮。
 また爾乃美家の主張する姿がなんつーか、狂産党に重なって草生える。そしてその声には誰も耳を傾けず、庶民が自ら獲得した権利を放棄していく姿がまた現代日本と重なってひたすら哀れ。