ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? 第3話

 本当にもうお話としては結論が出たのでは?。
 ラヴコメの要素でも、告白らしきものがあったわけで、これ、もうフツーのテキストだったら最終回っていったところだろう。猫姫の正体も引っ張るのかと思ったらいきなり身バレさせているし、そのへん第1話からのこの3話分の流れはもったいをつける・つけないで言ったら、かなり誠実にテーマを語っているなと思わされる。
 現実とゲームの境界は何かという亜子の問いからも、前回予想したとおりの問題提起だったし、それまでベタベタするだけだった亜子が、主人公との両思いを確認してリアルの婚姻関係に結び付けようとしているところとか、やはり前回予想したとおりだったというか、亜子は痛い人と見せかけてといった転倒が面白みを増していると思われる。正味、今回の先生のありかたのように、ゲームといえども「ごっこ遊び」をしていることが恥ずかしくて身バレを嫌がっているだけであって、そのへん亜子は別にゲーム内でやってるのは「ごっこ遊び」というのとは違って、単にありのまゝの自分をさらけ出して楽しんでいるから、それ以外のプレーヤーとの精神的な立ち位置が全然違っていると捉えたほうが良さそう。繰り返すこともないだろうが、主人公立ちは「なりきり」という立場だから、リアルの自分とは違う、全く別のペルソナを被ってプレイしているから、もうその時点でゲームとリアルが違うと認識して(というか自分でそう定義して)からゲームに入り込んでいるわけで、亜子はリアルの友達関係と同じペルソナを被ってゲームをプレイしているから、そりゃゲームとリアルは別か一緒かという認識が違うのは当たり前というか。社会的には主人公側の認識のほうが正しいとされているし、トラブルを避けるためにも実際そうすべきだが、世界認識として正しいのは実は亜子のほうというのがこっそり示されていて面白い。
 なんか総論については結論が出てしまったようなので、残りは各論について検討といったところだろうか?。テキストゝしては正直者が報酬を得るという物語の形を取るとかそんなのか?。