SHIROBAKO 第12話

 ED映像、ラヴレターを受け取ってもらえたのは、作中で最終話が完成したから?。
 えくそだすっの最終話が、なんと杉江の奮闘で出来上がるの巻。うーん、おそらく作中で描かれているあの年代って、アニメのスタッフがいわゆるアニメファンが憧れてなっていた世代じゃないだろうからな。美術学校を出るにあたって就職先の一つぐらいという時代の人なんだろうねぇ。声優なんかでも昔は俳優や役者くずれがなるものであって、声優になりたいって人がいなかった時代の人なんかは、基本の演技ができた上で、その演技の一部分として声優をやってたってのが多かったハズ。この前神谷明のインタヴューをラヂオでやってたけど、もう還暦なんだよな。その神谷明のもっと上の世代の人ね。だからそもそも絵の勉強を基礎からやってるという人が仕事としてアニメをやってたというそういう時代の人を描いているだろうから、そりゃできるだろうさという。若いときに無茶をやってれば、限界ってモノを知ってるだろうし、そのへん、今のスタッフのほうが、ディテールなんかは優れていてバランスも取れているだろうからクォリティは高く見えるんだけど、その人自身がそういう人か、自覚して限界を突き詰めている人で無いと、突き抜けるってことは実は昔より難しいだろうな。今ドキだと仕様をきっかり決めてその範囲内で仕事をするという(しかもその仕様を決めたクライアントがわざわざその仕様を変更したりして出来上がりが削られてしまう)のが流儀だろうから、カネにならないプラスアルファは無駄だからやらないという方向になる。概要だけ示してあとは好きなだけやってくれだとか、ケツを持つから好きなようにやってみなという仕事のあり方はいまどこにいってしまってるんだろうな?。
 しかし菅野=庵野かぁ。この作品ってキャラは誰か実在のモデルがいるって話だけど、それを知ってるとまた面白かったりするんだろうねぇ。まぁエピソード自体はファンタジーなんだけど、その中でキャラに一言深みのある言葉を語らせているのがそれらしいというか。なんか頑張って何事かを成し遂げたって描写をするより、それ自体が目的なんだろうとは思うんだけど。